倫理学入門

基本情報

科目名カナリンリガクニュウモン所属学部
科目名 倫理学入門時間割コード16011
英語科目名Introduction to Ethics開講春学期
担当教員カナヤスイ ユタカ曜日・時限月6
担当教員保井温単位2.0

詳細情報

講義内容倫理学入門は、『長編哲学ファンタジー鉄腕アトムは人間か』をテキストにして、自己意識あるロボットの出現によって、人間とは何かが改めて問い直されるという想定で、人間とは何か、人間としての生き方、および人間社会のあり方を一緒に考えたい。倫理学とは人間とは何か、人間としての生き方や人間社会のあり方を根底的に問い直す学問である。その意味でこの教材は、倫理学入門にふさわしいと思われる。ファンタジー形式で物語を楽しみながら人間論に親しんでもらいたい。
講義方法『長編哲学ファンタジー鉄腕アトムは人間か』を使って分かりやすく説明するので、高校で倫理を習ったことがなくても理解できる内容である。ただし根本的に人間とは何か、人間としての生き方、社会のあり方を原理から捉え返すということは、それ自体大変なことである。それは直接自分自身への問い、自分が生きるということの意味を問い返すことである。大変苦しく、また難しいことである。そのことを覚悟して取り組んで欲しい。
学習上の注意点【準備学習について】テキストはWEBページ「やすいゆたかの部屋」からダウンロードとして印字しておくこと。物語なので、一応読んで持参していることを前提に講義を進める。だから前もって読んでいないと、内容が理解しずらい。疑問点をしっかりチェックして、講義を受け、質問すること。 


【到達目標について】題名は「鉄腕アトムは人間か?」だが、その答えを見つければいいのではない。人間の定義次第で人間でないとも、あるとも言えないことはない。倫理学としては、その問題を考えることによって、人間について捉え方を見直し、人間としてのあり方や生き方を反省することが大切なのである。 


【受講に際して】分からないままに済まさないで、調べたり、質問したりして食い下がること。自分が精神的に成長するための労を惜しんではならない。
評価方法授業への参加態度、リポート、定期試験(三択問題と論述問題)を総合して評価する。 
欠席が8回以上に及んだ場合は、四回生でも単位は認定されないので、その点留意して受講登録すること。途中無断退席した場合は欠席とみなす。
テキスト「やすいゆたかの部屋」の表紙に『長編哲学ファンタジー鉄腕アトムは人間か』のコーナーにPDFバージョンがあるので、それを開いて印字すること。 
http://www42.tok2.com/home/yasuiyutaka/shoin/atom.pdf
参考文献その都度講義で紹介する。
学生への要望春学期の講義に集中しすぎると授業に支障がでるので、秋学期でも受講可能な場合は秋学期に登録すること。 
授業途中で無断退席しないこと。 
授業中の私語は真面目に取り組んでいる学生にとって大変迷惑なので慎むこと。 
授業中に他科目の学習や資格試験などの学習はしないこと。
オフィスアワー授業後、講師控え室で質問を受け付ける。
年間(学期)計画物語の展開にそって講義を進める。各回のテーマは以下の通り。 
(1)ファンタジーの前にー倫理学とは何か? 
(2)バーチャルとリアル 
(3)青春の悩み 
(4)ロボットの生存権、人間はロボットか? 
(5)自由意志、主体性とは何か? 
(6)ロボットの創造性、人を演じるロボット。創造性とは何か? 
(7)感じる身体、感性とは何か? 
(8)進化しない人間身体、進化し続けるロボットの身体能力。 
(9)自己意識により固まる服従プログラム、自由を求めずにいられない。 
(10)主と奴の逆転、フリと心、ロボットだって心を持てる。魂とは何か? 
(11)国連本部に出撃、過去世のドラ焼き、愛と永遠について 
(12)クローン人間の悲哀、文明の自己疎外 
(13)知性体ならロボットも人間か?人間の再定義 
(14)物の存在構造としての人間、ネオヒューマニズムとは何か? 
(15)全体の復習とまとめ
ホームページhttp://www42.tok2.com/home/yasuiyutaka/ 「やすいゆたかの部屋」 
mixi「人間論および人間学」mixi「倫理が好き」コミュニティ管理人 
サイト「プロメテウス」編集長http://www46.atpages.jp/~mzprometheus/
備考1
備考2

担当教員一覧

教員所属
保井温学部