【2018年度】杉本俊介ゼミ「志プロジェクト」 成果報告会

第二回「志プロジェクト」成果発表会

会社案内作りを通じて、企業をじっくり知る。

<学生目線で会社の魅力を表現>

 杉本俊介ゼミ(経営学部)が大学と地域企業を結び、地域人材の育成を進める全国規模の取り組み「志プロジェクト」(主幹:富士ゼロックス株式会社)に参加するようになって2年目。本年は12名の2、3年生が4チームに分かれ、地元企業の会社案内を約5ヶ月かけて作成しました。その成果は3月4日(月)、C65教室にて関係企業・金融機関、プロジェクト大阪事務局の方々を前に披露されました。

<企業の強み、魅力を伝える各チームの工夫>

 開会あいさつに引き続き、ゼミ生たちは緊張した面もちで完成したばかりの会社案内を紹介。企業の皆さんから「頑張って」「落ち着いて」などと温かい声援を受けながらプレゼンテーションしました。
 株式会社日本電気化学工業所(豊中市)チームは、同社の強みである、日本一の長さを誇るアルミニウム表面処理工場のスケール感を紙面いっぱいに紹介。学生の注意を引くよう、取引先の幅広さや社長の人的魅力をアピールするページ制作に力を注ぎました。日本鏡板工業株式会社(大阪市西淀川区)チームは、公式キャラクターが圧力容器専門メーカーである同社の工場を紹介する構成を採用。ベトナム工場を視察して直接得た印象を元に、現地スタッフの皆さんともミーティングを行って会社案内を作りました。
 株式会社アピックス(大阪市中央区)チームは、印刷をはじめとする多様な事業内容や最新の取り組みを、社員の皆さんからインタビュー。営業、管理など各部署の仕事内容や仕事上のやりがいなどを紹介しました。さらに、担当学生たちの手書きの感想を添え、学生の視点から見た同社の姿を伝えました。千房ホールディングス株式会社(大阪市浪速区)チームは、お好み焼きでアジア進出を進める同社の姿を多くの写真を用いて紹介。理念や社訓などをわかりやすいレイアウトでアピールするとともに、飲食業の魅力や同社で必要とされる人材像を伝え、就職活動中の学生の注意を引くよう工夫しました。
 成果報告の後は、各テーブルでの対話会。面接学生と企業の皆さんが膝を交えて話し合いました。

<視野が広がり、対応力が伸ばせた>

 「就職活動を控える学生にとっては、地元の中堅・中小企業を深く知るいい機会になったと思います」と杉本講師。参加した学生からは「製造業についてのイメージが変わりました」(小濱秀功さん、3年)、「ゼロからのスタートでしたが、たくさんのことが学べました」(日髙未菜さん、2年)など、企業について理解できたという感想が多数出ました。また「インタビューや発表の場で柔軟に対応する力をつける経験になりました」(雲岡拓海さん、3年)、「電話やメールでのビジネスマナーを身につけられました」(長道美希さん、3年)という声もありました。企業の方々にも、若い人たちの考えを吸収し、自社の魅力を再確認することができたと好評でした。
 学生と地元企業が、互いの距離を近づけることができた有意義なプロジェクト。最後に参加者全員で記念撮影を行い、朗らかなムードの中で閉会となりました。