【2021年度】稲岡大志ゼミ 「志プロジェクト」成果報告会

SDGsの視点から、地元企業の魅力を探る

2022年3月18日(金)に「志プロジェクト」の成果報告会がオンラインで開催され、稲岡ゼミの2年生18名が参加しました。
志プロジェクトは、大学と地元企業を結びつけて地域人材の育成を目指す取り組みで、4回目となる今年は、学生が取材をとおして地元企業の魅力を探り、SDGsの視点からまとめるとともに、達成に向けた取り組みを学生目線から提案することになりました。
成果報告会では、開会の挨拶と参加者紹介の後、稲岡准教授による基調講演「SDGsをアンラーンする」に続いて、ゼミ生4チームが発表を行いました。

各チームが取材と調査の成果を報告
アピックスチームは、現在のSDGs達成に向けた事業として、紙のクリアファイル、BPOサービス、外国人留学生向けインターンを挙げ、人とITの融合である人事BPOサービスを提案しました。
 
日本電気化学工業所チームは、「排水」と「人材」に関する取り組みを挙げ、これらをTikTokで発信することを提案。実際に「会社説明」「水の排水」「海外の技能実習生の採用」3本を制作して発表しました。
 
千房ホールディングスチームは、課題・社会ニーズ・取り組みと関係するSDGsを一覧にまとめて整理したうえで、ホームレスへの支援(トライアル雇用制度の利用、就労・生活支援団体への食料寄付)、お客様満足の獲得に向けた身体障がいを抱えた方や海外の方に向けた取り組み、また、MSC認証やACS認証のついた食材購入・仕入れによる海洋・海洋資源の保全について提案しました。
 
日本鏡板工業チームは、廃材リサイクル、海外工場における人材育成、工場の屋根を使った太陽光発電をSDGsの取り組みとして挙げ、使用電力の再生可能電力の割合増加や、鏡板の材料費の削減部分を強調したPRを提案しました。
 
 
SDGsの視点を再認識。学生の報告や提案から学ぶ企業
参加企業からは、自社の事業がSDGs達成に寄与していることがわかり、改めて自信をもってやっていけるなと思った(アピックス様)、今やっていることも大切だけれど、どんな未来を望み描くのかが大切だということを改めて感じることができた(日本電気化学工業所様)、想像以上の発表内容に感動した。提案内容は的を射ており、自社でも課題として捉えている内容も入っていた。実践も含めて社内で検討していきたい(千房ホールディングス様)、SDGsに取り組んでいないとサプライに入れないという話が出て来ている中で、今回のプロジェクトは勉強になった(日本鏡板工業様)といった感想が寄せられました。

SDGsと企業活動への理解が深まった学生たち
「実際の社長や従業員とお話する機会をいただくことで隠れていたSDGsを見つけることができ、社会課題に興味を持つようになった」
「B to B企業はなかなか馴染みがないので「企業を知る」という意味でも大変良い経験になった」「SDGsについて深く考えることができ、企業の見方が変わった。最初は自分たちのやりたいことで進めていたが、企業にとっての学びをあまり考えられていなかったことが反省点だった」「企業の取り組みやSDGsについて詳しく知ることができ、今後の就活にも生かすことができそうだなと思った」といった、企業活動に関する理解の深まりを感じさせる声が聞かれました。志プロジェクト大阪事務局を務める株式会社アピックス代表取締役社長河村武敏氏は「本プロジェクトは企業の立ち位置を確認し、社会的責任を果たせる大変意味のある活動だと感じている。今年度の経験を活かし、来年度もニューノーマル時代の志プロジェクトにつなげたい」と話しました。

参加企業一覧(会社名50音順)

株式会社アピックス
業務内容:法人企業向けドキュメント領域におけるBPOサービス
 
千房ホールディングス株式会社
業務内容:お好み焼きを中心とした外食チェーン店経営
 
日本鏡板工業株式会社
業務内容:容器に用いるプレス及びスピニング加工による成形品の製造
     圧力容器及び溶接構造品の設計及び製造
 
株式会社日本電気化学工業所
業務内容:アルミニウム各種表面処理加工

お知らせ

このプロジェクトは、2022年度秋学期から経営学部の授業科目「地域企業連携実習」の中で取り組めるようになります。
興味のある在学生は、シラバスをご確認ください。