【2020年度】杉本ゼミ「CSR構想インターゼミナール大会」で学生大賞受賞

コロナ禍におけるCSRの課題解決を競う

2021年1月9日(土)、第10回CSR構想インターゼミナール(CSR構想インターゼミナール実行委員会主催 日本経営倫理学会後援)がオンラインで開催され、経営学部の杉本ゼミが「学生大賞」を受賞しました。この大会は経営倫理とCSR(企業の社会的責任)その他関連領域を専攻する大学ゼミが、掲げられた共通テーマに即した研究発表を行う大会です。今年度の共通テーマは「CSR with & after Covid-19-新型感染症に起因する社会課題と責任ある企業経営」で、4大学による熱戦が繰り広げられました。

杉本ゼミが取り組んだ「志プロジェクト」の改善策を提案

杉本ゼミは中小企業のCSR認知向上を目指す施策として同ゼミの上級生が取り組んだ「志プロジェクト」※に注目しました。同プロジェクトの参加者、参加企業へのインタビュー調査を実施。新たにSNSを利用した広報活動に取り組むことで、対面接触を避けたいコロナ禍でも企業や大学に対し、CSRのアピールにつながると発表しました。質疑応答では「これまでの志プロジェクトの成果について」「不祥事防止について志プロジェクト参加はどういった貢献があるのか?」といった質問がなされ、学生が回答しました。

※志プロジェクトとは、富士ゼロックス株式会社が主幹となり全国各地の大学と地元企業を結びつけ地域人材の育成を目指す取り組みです。参加学生は地元企業へ取材を行い、独自の会社案内を作成します。この過程を通じ、大学と地元企業の相互理解を深め、地域の人材育成と就職のミスマッチ解消を狙います。

教員・学生の声

教員の声
杉本 俊介先生
今回の発表は単に学生の思いつきで終わらず、「志プロジェクト」参加企業の社長様へのインタビューを行い、実現可能性を検討したところが受賞につながったと思います。出場した2年生たちは私の期待以上に頑張ってくれました。実は参加メンバーはまだ、お互いに直接顔を合わせたことがありません。初めは話し合いをするのも困難でしたが、徐々に交流を深め、コロナ禍の中でこそ築けたチームワークを感じました。

学生の声
吉村 旺夏さん 杉田 敬一さん 黒田 柚紀さん 木下 響さん(経営学部2年生)
ゼミ生の先輩が志プロジェクトに参加し、その広報を担当したことがきっかけで今回のテーマを選択しました。杉本ゼミの授業は全てオンラインで行われているので、一度もゼミ生同士が直接会った事が無く、最初はコミュニケーションで苦労したり、機材トラブルなど様々な点で上手くいきませんでした。しかし、それらを乗り越えて、自分たちでも納得のいく発表資料を完成できた時は、その苦労が自信となり、本番も手ごたえを感じながら、臨むことができました。チームとしての目標であった「学生に響く発表をする」ということが達成でき、本当に嬉しいです。サポートしてくださった杉本先生、お忙しい中インタビューを受けてくださった株式会社アピックスの河村社長、船津様、ご協力いただいた志プロジェクト事務局の方に心より感謝申し上げます。

発表ゼミ一覧(発表順)

長崎県立大学経営学部 津久井稲緒ゼミナール
「コロナ禍における情報開示の在り方」
南山大学経営学部 高田一樹ゼミナール
「コロナ禍における航空業界の打開策~Go To Airport~」
東北大学経済学部 高浦康有ゼミナール【最優秀発表賞
「新型感染症により露呈した、日本のジェンダー・ギャップを改善する企業の在り方とは」
大阪経済大学経営学部 杉本俊介ゼミナール【学生大賞
「志プロジェクト with & after COVID-19」