【2023年度】岡島成治ゼミ ISFJ政策フォーラム最優秀賞と分科会賞を受賞

5年越しのゼミ目標達成!日本一のゼミに輝く

12月16日(土)、17日(日)に開催されたISFJ政策フォーラムで「エコカー政策がCO2排出量にもたらす効果~Gamingが与える影響~」が最優秀賞を、また「男女比率が成果に与える影響~ボートレースから分かること~」が分科会賞を受賞しました。
 
このフォーラムは、全国の学生が立案した政策を社会に向けて広く深く発信していくこと等を目的としており、学術性の高い論文を執筆・発表し、優劣を競う大会です。今年度は国立大学では大阪大学や一橋大学、私立大学では早稲田大学や慶応義塾大学をはじめとする30大学48ゼミ(研究会)、124グループがエントリーする中で、岡島ゼミは最優秀賞と分科会賞の受賞という快挙を成し遂げました。
 
また「エコカー政策がCO2排出量にもたらす効果~Gamingが与える影響~」は、2023年12月3日(土)、4日(日)に行われたWEST論文研究発表会でも分科会賞を受賞しました。この研究発表会は、社会の諸問題に対し経済学の観点から政策提言を行うことを目的として、毎年開催されています。今年度は16大学71チームがエントリーしました。

ISFJ政策フォーラム最優秀賞、WEST論文研究発表会分科会賞
研究「エコカー政策がCO2排出量にもたらす効果~Gamingが与える影響~」
 
本研究では、エコカー政策に着目しました。エコカー政策が抱える2つの問題によって本来削減できたはずのCO2排出量を削減していないと考えられます。
そこで、エコカー政策がCO2排出削減に効果的だったのかを検証しました。分析の結果、Gamingが起こらない場合、廃車補助金制度が継続して実施されるとCO2排出量が削減されることが示されました。この結果を踏まえて、Gamingを起こせない環境を構築するために「自動車燃費目標基準の制度変更」、廃車補助金制度の復活として「日本版Feebate」の導入を提言しました。

ISFJ政策フォーラム分科会賞
研究「男女比率が成果に与える影響~ボートレースから分かること~」
 
本研究では、男女間賃金格差に着目しました。過去に行われた研究から、日本の男女間賃金格差は職場の女性比率が低いことによって引き起こされていると考えられます。そこで、男女が公平に競い合えるボートレースのデータを用いて、女性が最も良い成果を挙げることができる女性比率を分析したところ、女性比率を少なくとも33.4%以上にする必要があることが示されました。また、企業へのヒアリング・アンケート調査から、育児短時間勤務制度が効果的であるものの、現行制度では取得可能期間が短いことがわかりました。これらの結果を踏まえて、企業の女性正社員比率を33.4%以上にすることを義務付ける「正社員クオータ制」、既存の育児短時間勤務制度を改良した「新育児短時間勤務制度」の導入を提言しました。

学生の声

浅井 稔晃さん(3年)
今回の大舞台での発表を経験したことで、今後人前で話す時、緊張したり、動じたりしないと思います。
 
小林 真緒里さん(3年)
全国の大学によるレベルの高い発表・論文に触れて、とても刺激を受けました。
また、前に出ることが苦手でしたが、ISFJで大勢の前で発表をしたことで、少し克服することが出来ました。
 
瀬戸 夏実さん(3年)
ゼミ活動を通して、私が一番感じたことは仲間の大切さです。私は授業や部活などでゼミに参加できる時間が限られていましたが、活動場所に行けばいつもメンバーが気持ちよく迎え入れてくれました。メンバーにはとても感謝しています。
 
中山 慶人さん(3年)
生活時間や自身の研究、大切な家族との時間すら惜しまず私たちのために時間と体力を注いでくださった岡島先生には感謝しかありません。ISFJまでの1年間で、嬉しいことや楽しいこと、苦しいことや困難に何度も心が折れそうになりましたが、時にはくだらないことで笑ったりして、楽しかったです。シゲゼミでの経験は私たち一人ひとりにとって一生の財産です。最高な経験の機会を与えてくださり本当にありがとうございました。
 
永井 嵩明さん(3年)
毎日、講義後にゼミ生みんなで集まり論文制作や発表練習に力を尽くした結果が出て良かったです。特に発表練習では私が一番心配されていた為、噛むことなく発表できてホッとしています。
 
白尾 直大さん(3年)
研究を通じて様々なことを学び成長できたと思っています。それがISFJの分科会賞という形で評価されたことがとても嬉しいですし、シゲゼミの一員であることを誇りに思います。もちろん、この賞は自分1人の力ではなく、同じボート班のみんな、シゲさんやシゲゼミの先輩や後輩、ご指導いただいた先生方のおかげです。この場を借りて、ご助力いただいた皆様に感謝申し上げます。