【2022年度】岡島ゼミ4年 行動経済学会ポスター報告奨励賞(学部生部門)を受賞

昨年の悔しさをばねに、1年かけて精度を上げた研究

2022年12月17日(土)~18日(日)に明治大学駿河台キャンパスで開催された行動経済学会 第16回大会の学部生ポスターセッションにおいて、岡島ゼミ4年生の研究「ボートレースでみた競争における性差」が行動経済学会ポスター報告奨励賞(学部生部門)を受賞しました。昨年のISFJ政策フォーラムで受賞を逃した研究「女性のパフォーマンスを高める環境とは~STEM教育に着目して~」を1年かけて精度を上げての挑戦。見事、行動経済学会での受賞となりました。

研究「ボートレースでみた競争における性差」

 
様々な分野で起こる男女格差はいまだに解消されていません。過去の研究では男女のパフォーマンス差の要因として「男女の性差」と「backlash(男性が女性に圧力をかける行為)」があると言われています。しかし、どちらが影響を与えているかを明らかにした研究は存在していません。
 
そこで今回の研究では、ボートレースのデータを用いて男女のパフォーマンス差の要因が「性差」と「backlash」のどちらにあるのかを検証しました。
分析の結果、本来のパフォーマンスを測ることができる環境ではパフォーマンス差が生じないが、男女ともに自由度が高い環境ではパフォーマンス差が生じることがわかりました。これにより、男女間で能力に違いはないものの、男性が女性に対して圧力をかけることでパフォーマンスに差が出る可能性があることが示唆されました。

学生の声

伊藤 朋香さん
学会発表に向けて研究のレベルを上げるために、研究論文の構成や執筆に苦労しました。また発表ではたくさんのご指摘をいただき、学術論文の厳しさを知るとても良い機会になりました。昨年のISFJでは賞を取ることができなかった研究でしたが必ず結果を出したかったので、それ以降、何度も何度も修正を重ねました。
昨年7月に開催された日経STEAM2022シンポジウム、10月に開催された実験社会科学カンファレンス、そして今回のポスターセッションでたくさんの人に興味を持っていただき、良い研究だと言っていただけたのが本当に嬉しかったです。
 
浅井 萌さん
ゼミの研究を通して、学力だけではない多くの面で成長できたと感じています。目標に向かって仲間と協力する力や最後までやり遂げる大切さ、目標を達成した時の喜びを実感できました。
ゼミ活動ではたくさんの方にご協力いただき、貴重な経験をさせていただきました。ご協力いただいた関係者の皆さまに感謝いたします。
 
池岡 卓朗さん
研究活動を通して成長したと感じるのが、協調性と積極性、そして論理的思考力です。ゼミ生と協力しなければ良い論文は完成しないですし、自分から積極的に行動しないと情報を得られないことを学びました。また、論文を書く際、たくさんある情報から必要なものを取捨選択する機会が多く、論理的思考力が鍛えられました。
大学生活のほとんどがコロナ禍で満足のいく大学生活を送ることが難しい中、岡島ゼミに入ったことで、良い意味で忙しくまた充実した日々を過ごすことができました。学外大会に参加するなど、貴重な経験ができたことに感謝しかないです。