【2022年度】岡島ゼミ3年 WEST論文研究発表会分科会賞、ISFJ政策フォーラム分科会賞 受賞

【2022年度】岡島ゼミ3年 2つの論文大会で分科会賞を受賞

研究「不正はなぜ起きるのか」が、2022年12月3日(土)、4日(日)に行われたWEST※1論文研究発表会で分科会賞を受賞。発表会では、応募された論文を現状分析・問題意識、先行研究、分析・データ、政策提言といった項目に発表点を加味した上で審査され、最優秀論文1本、優秀論文4本などが選ばれました。
 
また2022年12月10日(土)、11日(日)に実施されたISFJ※2政策フォーラムでも分科会賞を受賞。フォーラムでは、様々な専門家のアドバイスを受けながら研究を重ね、学術性の高い論文を発表し、優劣を競うもので、最優秀政策提言賞、優秀政策提言賞、優秀賞、分科会賞が選ばれました。
 
※1. WESTは現代日本が抱える数々の問題を経済学の観点から検証するため関西を中心に諸大学の研究室が集まり、設立された学生団体。
※2. ISFJ(日本政策学生会議)は学生の政策立案の支援及びその提言活動を通じて社会の諸問題について考察することを目的とする非営利の学生団体。若者の視点から日本の未来を考え、柔軟で利害を超えた実効性の高い政策を発信することで、より良い日本の姿を探ることを理念に活動を行っている。

研究「不正はなぜ起きるのか」

本研究では、日本の自動車メーカーを端に発する不正に着目。不正は日本の自動車メーカーの信頼低下を招く恐れがあります。そこで、不正が起こるメカニズムの理解と不正を抑止する仕組みを構築できないかという視点から、企業が不正を行う場合に得られる便益と不正発覚によって生じる費用を定量分析し、企業はベッカーの理論に基づいて行動しているのかを検証しました。結果、不正を行う場合の便益が不正を行わない場合の便益を上回っていることが示されました。
 
これを受けて、政策当局が不正の発覚確率を操作することで、不正を行わない場合の便益が不正をする場合の便益を僅かに上回る状況を作り出せるとして、適切な検査確率による検査、燃費不正企業に対する罰金項目の追加、内部通報制度の強化を挙げ、政策提言を行いました。

学生の声

上出 鷹也さん
研究を通じて多くのことを学んでいますが、1つだけ挙げるなら、それは「私の所属しているシゲゼミがいかに素晴らしい環境であるか」ということです。社会課題と呼ばれるような解決困難に思える課題であっても、日々研究室の仲間やシゲさん(岡島先生)とともに色々な角度から分解し考え続けることで、本当の問題点に気づくことができます。そして仮説を立て、精密な現状分析や世界中の先行研究への理解、膨大なデータ収集や定量・定性分析を分担ながらコツコツ積み重ねることで、まだ私たち以外に誰も思いついたことのない「世の中を変えられる解決案」を見つけ出すことができます。シゲゼミとはそんな場所です。
 
奥村 一大さん
「ISFJ」では強豪ゼミと同じ分科会になったことで「WEST」以上に緊張感がありました。最優秀賞や優秀賞を逃したことに対する悔しさもありましたが、一年間努力してやり遂げたことで、大きく成長できたと感じています。
多くの方のご支援があって、分科会賞を受賞出来たことを誇りに思います。この場を借りて感謝申し上げます。
 
柏田 有哉さん
この度はこのような輝かしい賞をいただけたことを光栄に思います。日頃よりご指導、ご助言いただきました岡島先生をはじめ、多くの方からもご支援・ご協力いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。研究を通じて、継続することの大切さやチームで論文を執筆する大変さを痛感しました。ここまで育てて下さった皆さまに恩返しできるよう日々励みたいと思います。
 
牟 陽 (MU YANG)さん
私たちの研究に賞をいただけたこと、大変嬉しく思います。
研究発表に向けて様々な知識を身に付け、論文執筆、企業へのヒアリング調査や発表練習を行いました。このような結果を残すことができたのは、岡島先生をはじめとした先生方の丁寧なご指導やゼミ生の協力があったことにほかなりません。心より感謝申し上げます。