2023年7月8日(土)本学において、甲南大学と経済学部合同ゼミを開催しました。本学からは下山ゼミ、二本杉ゼミ、萩原ゼミ、広瀬ゼミ、藤原ゼミの5ゼミ8チームが、甲南大学からは宮川ゼミの4チームが参加し、それぞれ研究成果を発表しました。
午前中は3つの会場に分かれて予選ブロックを行い、予選を勝ち抜いた6チームが決勝ブロックに進出。教員による審査により上位3位を決定しました。
決勝ブロックでは、まず、宮川ゼミから、質問紙調査のデータに基づいたドタキャンの心理と抑止方法について発表がありました。次に、下山ゼミから、野球における賢さとパフォーマンスの関係について、テキストマイニングを用いた定量的な分析の報告が、その後、藤原ゼミからは、仕掛学を用いた空き缶ポイ捨ての防止方法に関する社会実験の実施報告がありました。休憩をはさんだ後、萩原ゼミから、再配達削減を目的とした損失回避性を利用した新しい配達制度の実験結果について、続く宮川ゼミからはネガティブな情報を開示すること(隠すこと)と幸福感及び支払意思額の関係についての実験結果の報告がありました。最後に、二本杉ゼミから、てまえどり※を促進するナッジメッセージの開発に関する実験結果の報告が行われました。
発表後の質疑応答では、多くの学生が質問し、予定時間を超えて熱心な議論が行われました。こうした自由な意見交換は合同ゼミの醍醐味といえます。
閉会式の講評では、明確なリサーチクエスチョンの設定、適切な調査手法と分析の実施、自身の発見と先行研究の違いへの理解が重要であることが審査を務めた教員から説明されました。閉会式後には懇親会が行われ、大学を超えた教員と学生、学生同士の交流が実現し、非常に有益な研究発表会となりました。
※てまえどり:購入してすぐに食べる場合に、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動のこと