【2018年度】山本俊一郎ゼミ「ものづくり企業×大学生 交流事業成果発表会」

第4回「大阪市内ものづくり企業×大学生の交流事業」成果発表会

第4回「大阪市内ものづくり企業×大学生の交流事業/大阪市経済戦略局」成果発表会が、1月21日(月)午前10時30分から、E館7階、第1・2会議室で行われました。
 この事業は、本学の経済学部・地域政策学科・山本俊一郎ゼミの学生と、大阪市内のものづくり中小企業が交流し、相互成長をめざすというプロジェクト。学生にとっては、ものづくり企業への理解を深めることで、将来の進路選択の幅を広げることにつながり、ものづくり企業にとっては、大学生に自社の技術力をアピールすることで人材確保の機会となります。


 今年度の参加企業は、履物メーカーの(有)シューズミニッシュ(大阪市生野区)と、鋳物製造の(株)三共合金鋳造所(大阪市西淀川区)の2社。シューズミニッシュからの課題は「活気あふれる社員食堂づくり・愛社精神を養う新人研修」「知名度アップ戦略」で、三共合金鋳造所からの課題は「新たな市場獲得に向けたオリジナル製品づくり」。昨年10月から交流がスタートし、企業説明、会社・工場見学、課題解決に関する検討などが続けられてきました。

 21日の成果発表会には、参加2企業と大阪市経済戦略局の担当者が出席し、学生たちが4班(A〜D班)に分かれてプレゼンテーションを行いました。
 A・B班は、(株)三共合金鋳造所を担当。A班は「鋳物でい〜ものつくろう」のテーマで、消費者の認知度を高め、BtoCへの展開をめざした新商品を考案。B班はユニークな鋳物製品や、教育機関と連携した鋳物体験プログラムなどを提案しました。C・D班は、(有)シューズミニッシュを担当。C班は、倉庫をリノベーションした社員食堂兼カフェとその活用策などを考案。D班は、知名度UP案として、胸元名札、新作の告知、デザインコンテストなどを提案しました。

 発表後の講評では、本学・進路支援部の岸田祐和部長が「アイデアだけでなく、実現の可能性にまで踏み込んでほしかった。この経験を就職活動に活かしてほしい」。大阪市経済戦略局産業振興部産業振興課の吉川義一課長代理は「学生と企業の距離を縮めることが目的で、その成果が出てきている。学生さんたちには、ものづくりに対する関心を持ち続けてほしい」。そして(株)三共合金鋳造所からは「学生さんたちは就職活動でアピールできる体験ができたのではないか。社会人になったら、今回の経験を課題解決に活かしてほしい」。(有)シューズミニッシュからは「学生さんたちが頑張る姿を見て、私たちも頑張らないといけないと感じた。有意義な数ヶ月だった」とプロジェクトを振り返っての感想が述べられた。
 最後に山本教授は、学生たちに「ものづくりの現場を知ってほしい。そして常に自分で考え行動することを大事にしてほしい」とアドバイスしていました。