【2020年度】林明信ゼミ「四大学合同ゼミ発表会」主催・参加

第13回 四大学(本学 関西学院大学 神戸大学 同志社大学)合同ゼミ発表会

四大学の知と知がぶつかりあう

大阪経済大学、関西学院大学、神戸大学、同志社大学の社会科学系ゼミの3年生が集い、日頃の研究成果を発表し合う「四大学合同ゼミ」。第13回となる今年度は本学が主催校となり11月21日(土)にオンラインで行われました。本イベントは林明信先生(本学・経済学部)と水野先生(関西学院・商学部)がゼミ教育に関する意見交換したことがきっかけとなり、川口先生(同志社・政策学部)、勇上先生(神戸・経済学部)のご協力のもと四大学の合同開催として現在まで続いています。今回は見学者を含めて四大学の学生が40名以上参加し、様々なテーマについて議論が交わされました。「2年生秋学期(演習Ⅰ)からの研究成果を他大学のゼミと合同で発表することで、発表者自身の成長につながり、参加者に知的な刺激を与えることを期待している」(林先生・本学)の狙い通り、学生にとっては様々なテーマに深くふれることができ、新たな研究意欲が刺激される1日となりました。

参加ゼミグループ(発表順)

今年度は四大学のゼミから、次の7グループが参加しました

同志社大学1班 「AR動物園」
神戸大学1班  「労働基準監督署の機能向上について」
関西学院大学  「転売に関する分析」
大阪経済大学1班「変化するスポーツ産業」
同志社大学2班 「シングルマザーの支援策とフードロス」
大阪経済大学2班「日本の空き家問題と中古住宅市場の活性化」
神戸大学2班  「外国人住民向け政策と社会統合」

注目の産業と社会問題について

eスポーツの可能性

大阪経済大学1班は「変化するスポーツ産業」と題して、プロスポーツ、企業スポーツの現状を分析。さらに現在成長産業として注目のeスポーツの市場分析やオリンピック参入の可能性、問題点について説明しました。質疑応答では、日本の法律ではeスポーツの大きな魅力となっている高額賞金大会が開催できない点や企業スポーツの地域クラブ化についての質問がありました。

空き家問題に対する提言

大阪経済大学2班は「日本の空き家問題と中古住宅市場の活性化」と題して、空き家の社会問題化について分析。土地に対する固定資産税の税率や新築信仰が強い現状などをふまえた上で、賃貸住宅として空き家の活用や中古住宅でローンを組む際の耐震基準の緩和などを提案しました。質疑応答では、中古住宅のローン購入時に耐震基準が重要視される点や自治体の取り組みについての質問がありました。

学びは社会とともに

全チームの発表後、各先生方の講評があり「発表内容が充実し、テーマも時代に即していた。オンラインは初めての試みだがよかったと思う」(川口先生・同志社)、「イレギュラーな状況下でも対応した発表ができていた。今日の議論を各自持ち帰って、ブラッシュアップしてほしい」(勇上先生・神戸)、「初めてのオンラインで準備が大変だったと思うが実施できたことが本当にうれしい。現実の切実な話題に取り組んでいた点が非常に興味深かった」(水野先生・関西学院)、「質疑応答が非常にしっかりしていて、日ごろの研究成果が発揮されていた。今後の学びや研究の広がりに期待したい」(林先生・本学)と語っていました。また他大学の先生方から開催できたことに対し、主催校である本学への謝辞が述べられました。

学生の声

大阪経済大学1班 門田 友也さん
今回はオンラインでの開催で、相手にどう伝わっているのか分からないという難しさがありました。その中で他大学の方の発表はとても興味深く、スライドの構成、具体的な資料など何から何まで非常に勉強になりました。特にチームワークが素晴らしく、私たちもこのような発表ができるようになりたいと感じました。 

大阪経済大学2班 桝永 洋志さん
発表途中にトラブルがありましたが、無事終えられて安堵しております。 他大学の方々の発表は、イメージを持たせやすくするために動画を見せたり、統計学を用いたりと様々な工夫がされていました。このような多彩な発表方法を今後の研究活動に取り入れていきたいと思います。