ダブル受賞した研究は「睡眠の経済分析~労働生産性の向上を目指して~」。日本はG7諸国の中で睡眠時間と労働生産性が最下位。そこで最適な睡眠時間が労働生産性を向上させるのではないかという視点から実証分析を行い、睡眠時間を確保するためには通勤時間と労働時間の削減が有効であることを示しました。これを実現させる策として、サテライトオフィスの設置域拡大、勤務インターバル規制の導入促進、フレックス仮眠制度と睡眠セミナーの開催を挙げ、政策提言を行ったものです。
この研究が、2020年12月12日(土)、13日(日)に行われたWEST※1論文研究発表会で優秀賞を受賞。
発表会では、応募された論文を現状分析・問題意識、先行研究、分析・データ、政策提言といった項目に発表点を加味した上で審査され、最優秀論文1本、優秀論文4本などが選ばれました。
また2020年12月19日(土)20日(日)に実施されたISFJ※2政策フォーラムにおいて、分科会賞を受賞。
フォーラムでは、様々な専門家のアドバイスを受けながら研究を重ね、学術性の高い論文を発表し、優劣を競うもので、最優秀政策提言賞、優秀政策提言賞、優秀賞、分科会賞が選ばれました。
※1. WESTは現代日本が抱える数々の問題を経済学の観点から検証するため関西を中心に諸大学の研究室が集まり、設立された学生団体。
※2. ISFJ(日本政策学生会議)は学生の政策立案の支援及びその提言活動を通じて社会の諸問題について考察することを目的とする非営利の学生団体。若者の視点から日本の未来を考え、柔軟で利害を超えた実効性の高い政策を発信することで、より良い日本の姿を探ることを理念に活動を行っている。
岡島 成治 先生
2年間、この大会のために色々なものを犠牲にして学生達は頑張ってきました。2つの受賞は岡島ゼミ皆でとったものです。これを次につなげるためにまた頑張ります。
南中 美香麗さん
受賞できたことを大変嬉しく思います。岡島先生をはじめ、多くの先生方にご協力いただいたき、受賞することができました。心より感謝申し上げます。また、研究以外にも仲間と協力することの大切さを知ることができました。そういった面でも大きく成長できたと実感しています。
渡部 宙さん
この度は、このような賞を頂き大変光栄に思います。研究を進めていくなかで、困難に直面することもありましたが、岡島先生をはじめとした先生方のご指導やゼミ生の支援もあり、本研究をより充実したものにできたと考えています。お力添え頂いた皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
最優秀論文
大阪大学 山内研究室 志水班
「テレワーク定着の要因分析~ポストコロナに向けた課題~」
優秀論文
大阪経済大学 岡島・森本研究室 南中班
「睡眠の経済分析 ~労働生産性の向上を目指して~」 他
現状分析賞
大阪大学 赤井研究室 櫻井班
「貨物輸送におけるモーダルシフトの促進」
政策提言賞
立命館大学 島田研究室 宮部班
「LED 照明への完全切替の障壁は何か? ~全国消費者アンケートによる検証~」
分科会賞
大阪大学 山内研究室 森岡班
「献血行動の規定要因に関する実証分析 ~安定した血液事業を目指して~」 他
最優秀政策提言賞
慶應義塾大学 土居研究会 宮治班
「個人請負業主の社会保険制度構築」
優秀政策提言賞
関西学院大学 西立野研究会 小林班
「住宅用太陽光発電の普及を目指して-地方自治体による補助金制度の有効性-」
優秀賞
大阪大学 赤井研究会 櫻井班
「貨物輸送におけるモーダルシフトの促進」 他
分科会賞
大阪経済大学 岡島・森本研究会 南中班
「睡眠の経済分析~労働生産性の向上を目指して~」 他