続いて、村上春菜さんと前原純也さん(いずれも3年生)が、2022年度に能勢保育所と連携して取り組んだ幼児の走力向上の研究「幼児を対象とした疾走能力向上への取り組み~オリジナルオノマトペ体操は成功するのか~」についてオンデマンド形式で報告しました。
2019~2021年度の3年間、若吉ゼミではプロジェクト「能勢っ子!かけっこ!日本一!」に参加して能勢町の子どもたちの走力向上に取り組みながら、オノマトペ体操の研究を行ってきました。先輩方の研究によると、3年間の取り組みで50m走のタイムが全国平均値に近づくという成果が生まれた一方で、小学校入学時点、つまり1年生の50m走タイムが、全国平均よりも大きく下回っていることが判明しました。そこで、村上さんと前原さんは「幼児用オリジナルオノマトペ体操」のプログラムを考案して動画を制作、保育所の子どもたちに動画を見ながら体操してもらい、長期(4か月間)取り組みが幼児の走力向上に好影響をもたらすかを検証しました。
結果は、測定結果の全体でのばらつきが大きく、オノマトペ体操と走力向上の関係を明示することができませんでしたが、4・5・6歳児共に効果が得られたことがわかりました。また今後の課題として、年齢別にオノマトペ体操の内容を検討すること、体操の強度や頻度を上げることを挙げました。