【2020年度】坪田ゼミで休校明けの子ども向けお便りポスターを作成

コロナ禍における子どもたちのサポートを考える

坪田ゼミでは「教育現場におけるこころの支援」をテーマに研究を行っています。現在のコロナ禍は、子どもたちの心身の健康にも影響を及ぼしていますが、今回のような危機的な状況における心の反応は、本人や周囲も気づきにくく、カウンセラーや教師の役割の一つとして、早期発見のポイントやケアの方法を伝えていくことが求められています。そこで、ゼミ生は子どもの支援を多角的に考えることを目的に「休校明けの子どもたちに向けたお便り、ポスターの作成」に取り組みました。講義開始後、ゼミ生は「コロナ禍における子どもの心理的影響」について各自で調べ、講義内で発表。その上で、休校明けの子どもたちの心理的サポートを考えるため、小・中学生向けにそれぞれの学生が対象を決め、子どもたちに向けたお便りやポスターを作成しました。

教員の声

坪田 祐季先生
学校再開後の子どもたちにどのようなメッセージを伝えたいか、ゼミ生に考えてもらいました。今回はあくまで支援を考える一環で取り組んだもので、お披露目をする機会等はありませんでしたが、子どもの年齢や書き手の立場に応じて、それぞれが工夫して作成してくれました。今後もこの危機的な状況は続いていくと予想されます。ゼミ生には、子どもたちをはじめとして、子どもを取り巻く大人や社会の状況を観察し、その時々に必要な関わりや対策が何か、引き続き考えて欲しいと思います。

学生の声

石橋 芽依さん(3年生)
年代ごとに抱える問題は違うのではないかと思い対象を小学一年生に絞って、ポスターを作成しました。わかりやすく書くことに苦労しましたが、コロナに関わらずこの時期の子はどういった問題を抱えやすいか、ということを考える機会になりました。

真鍋 僚介さん(3年生)
私は、中学生に向けた学生だよりを作成しました。この資料を作る上で意識したことは、自分が先生になった時に生徒とどう向き合うのか、どうしたいのかという点です。いかにして、生徒の心を日常に近い状態に戻して、コミュニケーションをとるのか、といったことをイメージしながら構成を考えました。今回の取り組みは貴重な経験となりました。

長原 隆太郎さん(4年生)
中学生を対象にした学年通信を作成しました。はじめにクイズを入れてみたり、問いかけるような文章の書き方するなどの工夫を行いました。また読後に考えを巡らせてもらえるようなメッセージも添えました。