お知らせ・ニュース
2019年10月03日(木)
●URとともに地域住民の健康を考える
本学人間科学部は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)との間に、UR団地と周辺地域における住民の健康・福祉増進のための連携協定を2019年6月に結びました。この協定に基づき、本学大隅キャンパスと同じ大阪市東淀川区に位置するUR新豊里団地において、人間科学部髙井逸史教授による「元気づくり体操講座」が実施されています。
団地集会所で定期的に開催される同講座は、高齢の皆さんを中心に多くの方が参加され、毎回大にぎわいです。3回目の開催となった8月30日(金)午後2時からの講座では「腰」をテーマに、腰痛の防止や緩和に効果のある体操を髙井教授が解説を交えて楽しく紹介しました。
●簡単「これだけ体操」で腰痛防止、改善
髙井教授のトークから講座がスタート。「腰に負担がかかるのは立っている時?寝ている時?それとも座っている時?」とクイズを出題した後、「座っていると、背骨の自然なカーブが妨げられ腰に負担がかかる」ことをわかりやすく説明。参加者一同が納得したところで、今度は全員立ち上がって体を動かしました。肩甲骨や大胸筋などを効率的に動かし、次に胸椎をしっかり曲げ伸ばし。「座り作業で前かがみが続き、腰がだるくなった時」や「長時間の立ち詰めで腰が反りぎみになった時」といったケース別の腰痛体操も、手作りのプリントを使って紹介されました。また、「腰への負担を軽減するための、何時でも何処でもできる腹筋運動」や、椅子を使った体操、ボールを使ったグループ体操など充実した内容を展開しました。
●体操を通じて地域交流も活発に
1時間の体操講座の間、髙井教授は終始ユーモアあふれる話術で参加者をリラックスさせながら指導。会場から笑い声が絶えることはありませんでした。参加した人は「筋肉や骨のつき方、動かし方などをわかりやすく説明してもらえるから、知識も身につきます。近所の人を誘って来ていますよ。」と話していました。髙井教授は「健康に対して意識の高い方が多く、かなり専門的な話をしてもしっかり聞いてくださいます。指導で気をつけているのは、皆さんが一体感をもって体操できるような、和気あいあいとした雰囲気をつくることです。この教室をきっかけにご近所づき合いが広がれば嬉しいですね」と、思いを語りました。