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夏学プログラム「卒業生起業家オンライントーク」実施報告

2021年11月29日(月)

各ゲストのお話にも度々登場したモデレーターの吉野忠男教授 

卒業生から学ぶ身近な起業ストーリー

若手起業家として活躍している卒業生4人をゲストに迎え、リレー形式で起業経験談を語るオンラインプログラム「卒業生起業家オンライントーク」。在学生がより起業を身近に感じられるよう、学生時代から起業までのそれぞれのストーリーを語っていただきました。参加学生は延べ約50名、モデレーターは経営学部吉野忠男教授が務めました。

第1回:I Links株式会社 篠山 美季氏(経営学部2014年卒)

仕事でいつも忙しそうにしている家族の様子を見て、子どもの頃から起業を意識していたという篠山氏。大学では、カナダでのワーキングホリデー、ダンスサークルなど、課外活動を通して様々な経験を積み、授業では、起業に関するもの、興味がある分野を卒業要件とは関係なく履修し、スキルアップに励んだそうです。卒業後はITベンチャー企業の人事労務関係の仕事等を経て、海外にいる日本人留学生向けの就職サポート「帰国キャリアドットコム」を立ち上げ、カナダのトロントで北米の顧客を担当。現在は人事・労務コンサルタント、WEBサイトの制作等も手掛けるなど精力的に活動されています。質疑応答では「大学での学びで役立ったことは?」という問いに「プレゼンする機会が多い授業をたくさん履修していたので、その経験や知識は就職後すぐに役立ちました」と回答。トーク終了後は「私も起業するまでは”起業家は特別な存在”というイメージでしたが、実際に起業し、また様々な経営者の方とお会いしてみて、みんな普通の人で、初めから完璧な人なんていないと感じました。参加いただいた皆さんの選択肢の一つとして、起業を身近に感じてもらえたなら嬉しいです」と話しました。 

第2回:株式株式 B to M ディレクター 眞舘 悟志氏(経営学部2011年卒)

眞舘氏は、在学中に自分を変えたいと考え、春休みを利用してアメリカを2ヶ月間放浪。その後、大学を1年休学して行った世界一周の旅の途中、ロンドンで知り合った日本人のWEBデザイナーに影響を強く受けて、卒業直前に弟子入りし、WEBデザイナー、プログラマーとして活動を開始したそうです。最初の3年は知人と共同生活を行うなど、金銭的な苦労もあったものの、目標に向かっているわくわく感が強く、辛さは感じなかったとのこと。3年目に大きなプロジェクトを一つやり遂げたことをきっかけに、会社を離れ、フリーランスに転身。その後、友人とブランディング・デザイン、デジタルコンテンツ制作や飲食事業を手掛ける株式株式 B to Mを立ち上げ、現在ディレクターを務めています。質疑応答では「行動力を上げるために必要なことは?」という質問に「1週間でもいいので普段と違う場所を訪れ、考えると何かが動く時がある」と回答。トーク終了後は「めちゃくちゃ自由に話ができて楽しかったです。リモートじゃなければ、学生さんの反応もわかったんだけどなー。コロナが収束すれば対面でのトークも再開できると思いますので、また機会があれば呼んでいただけたら嬉しいです!」と話しました。 

第3回:株式会社わくつく 代表取締役社長 山崎 竜氏(経営学部2013年卒)

小学生の時に起業家を目指すようになったという山崎氏。最初はサラリーマンをしながら資金を貯め、35歳ぐらいで独立するプランを描いていましたが、大学入学後、知り合った先輩起業家の影響を受けて少額資金で10代での独立を目指したそうです。授業では経営者としての知識を学ぶため、自分なりのポイントを設け、貪欲に受講。また、ある若手経営者から教わった「行動、考動、口動」の「3つのコウドウ」を意識して取り組んでいたと語りました。アルバイトと倹約生活で貯めた資金とノートパソコン1台から、ネット配信サービス事業を開始。その後もカフェ事業やネット広告など様々な事業にチャレンジし、今に続いているそうです。質疑応答では「起業を目指す学生にお薦めの本を教えてほしい」という質問に、吉野忠男教授の「ベンチャー企業」と小阪裕司氏の「冒険の作法」を紹介しました。トーク終了後は「私の在学中と変わらず、将来に対して真剣な学生さんが多くいて、大変嬉しく思いました。また、視野を広げて将来に繋げるために、起業を予定していない方も参加していたことに感動しました。コロナ禍ですが、時代の節目はチャンスも沢山あります。皆さんが満足のいく道を選び、自分に合った素敵な人生になる事を心より願っています」と話しました。 

第4回:株式会社MAJOLI代表取締役 横幕 真理氏(経営学部2012年卒)

大学時代は、思い描いたような日々にならず、大きな挫折を味わったという横幕氏。卒業を控え、就職せずにロンドン留学を決意した時、周囲から反対の声が聞こえる中、吉野教授に「留学して視野を広げていつか起業したい」という思いを伝えたところ「そう思う人はそうなれる資格がある。行っておいで」と言われたことが、今でも忘れられないくらい嬉しかったそうです。決意を胸に留学したものの成長をあまり実感できずに帰国、企業へ就職するも半年で退職しニート生活に。その後、一念発起し、セブ島の日系企業に海外就職し、自分を変えるためのさらなるチャレンジとしてインドにヨガを習いにいったことがきっかけとなり、ヨガのインストラクターへ転身。ヨガを広める手段として起業することが有効だと考え、現在の会社を設立したそうです。質疑応答では「起業資金の集め方は?」という問いに「最初は話を聞いてもらえるだけでしたが、会社を設立すればとアドバイスがあり、やってみると評価が上がった」とコメント。トーク終了後は「いつか、お世話になった母校で講演をしたいという私の夢を叶えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。今度は私が、学生さんたちの夢を叶えるきっかけになれたら嬉しいです」と話しました。