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「2021年度教員表彰式」を行いました

2022年01月11日(火)

教員表彰式 概要

2022年1月6日(木)本学にて、教職員の新年互礼会・永年勤続者表彰に引き続き、「2021年度教員表彰式」を執り行いました。
教員表彰制度は2018年度より創設されたもので、過去3年間の教育・研究等の実績に基づき、学術上顕著な業績または教育上特に功労があった教員を表彰する制度です。今年度は、経済学部・経営学部・情報社会学部より各1名ずつ、計3名が選出されました。
表彰式では、山本学長より受賞者の発表と授賞理由の説明があったのち、藤本理事長より表彰状が受賞者に手渡されました。受賞者のみなさまのさらなるご活躍を期待しています。
 

【受賞者】梅村 仁 教授(経済学部)

【授賞理由】
一点目に、経済学部の専門教育において重要視している地域でのフィールドワークを積極的に実施し、地域との連携により効果的な教育を行っている。市役所、観光協会等との連携によるフィールドワークを実施するだけでなく、学生がまちづくり政策コンテストへ参加するという、地域の課題発見から政策提案までの一連の流れをもった教育は、非常に効果的な取り組みである。
二点目に、研究分野における学術の発展に寄与している。2019年2月に単著『自治体産業政策の新展開―産業集積の活用とまちづくり的手法』(ミネルヴァ書房)を出版されたのちも研究に邁進され、国内外での学会報告は、2018年度には3本、ワークショップ報告は3本、2019年度には国内外で学会報告6 本と、積極的な研究成果の発信を続けられている。また、過去3年間において、学術雑誌に査読付き論文が2本掲載され、過去3年間で共著(書籍)が4冊発行されている。
 

【受賞者】江島 由裕 教授(経営学部)

【授賞理由】
一点目に、著書‟Strategic Entrepreneurial Behaviors: Construct and Scale Development”が 海外トップジャーナルのStrategic Entrepreneurship Journal , Vol.13(2), 2019に掲載されている。同雑誌のIF(インパクトファクター)は9.289<2021>で、同論文はTOP CITED ARTICLE 2019-2020に選出された。その他、Strategic Management Journal (IF 8.641<2021>)やJournal of Business Venturing (IF 12.065<2020>)など数多くの海外トップジャーナルへの掲載歴、受賞歴がある。
二点目に、『小さな会社の大きな力:逆境を成長に変える企業家的志向性(EO)』中央経済社(2018)により、平成30年度中小企業研究奨励賞凖賞を受賞している。当該賞は1976年に創設された権威ある賞で、平成26年度に続く二度目の受賞となる。清成忠男賞や企業家研究フォーラム賞の受賞歴に続く本賞の受賞は、本学教員表彰に値するものと考えられる。
 

【受賞者】浅田 拓史 准教授(情報社会学部)

【授賞理由】
一点目に、教育活動においては、ゼミ活動の中で、事業計画の立案から販売・振り返りまでのPDCAサイクルを一連の流れとして学ぶ創業体験を実践することによって、直面する具体的な課題を解決しつつ学びを深める教育手法の開発を行い教育効果を高めてきた。2021年度からはこれを発展させ、10か所以上の福祉事業所と連携して、これらの事業所が製造する商品を販売する「福学地域連携プロジェクト」を実践している。
二点目に、研究活動においては、管理会計分野の中でもマネジメント・コントロール・システムに関する研究に取り組み、近年はその成果を学術誌だけでなく、書籍や商業誌など広く社会に還元する努力を行っている。また外部資金獲得においても、2018年度には科研費・基盤研究Cを、2021年度には科研費・基盤研究Bを、いずれも研究者代表として獲得している。
三点目に、上で紹介した教育活動の取り組みは、地域貢献にもつながるものである。「福学地域連携プロジェクト」で連携する福祉事業所はすべて本学通学圏内の事業所(うち5つは東淀川区内)であり、福祉事業所の収益のさらなる安定のため、学内に中小企業や地域のニーズと事業所のもつ能力を結びつけるビジネス・マッチングのプラットフォームをつくることを目指す取り組みは大いに評価したい。
 
以 上