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【実施報告】2022度 進路支援部PBL

2022年10月25日(火)

新規事業の立案に取り組み、実践的な力を養う

8月上旬から9月中旬にかけて全6回の日程で、進路支援部主催のPBL(課題解決型学習プログラム)を行いました。このPBLは2020年度からスタートし、企業が抱える課題の解決に取り組む実践的な学びの中で、就職活動に直結する力を養うことを目的としています。今年度は、キャンプ用品ブランドLOGOSを展開するアウトドア総合メーカー、株式会社ロゴスコーポレーションの参加協力のもと実施。「ロゴス・ウインター・プロジェクト―冬の売上倍増に挑戦!―」をテーマに、1~3年生29名の参加者が5チームに分かれて新規事業の立案に取り組みました。
 
学生自身の主体的な考えや行動を重視
今回のPBLでは、ファシリテーターからのサポートを受けながら、「新規事業の創り方を実践を通じて学ぶ」「協働のためのリーダーシップをトレーニングする」という2つの力を身に付けることを目指します。初回である8月5日のオリエンテーションでは、ロゴスコーポレーションの佐々岡大輔氏(経営管理部総務課次長)より、「現実的ではないプランでも構わないので、自由な発想で提案してほしい」とエールをもらいました。
このインターンシップでは、学生自らが考えて行動することを重視するため、オリエンテーションでのチーム分けの方法も、学生たちに任せられました。ほとんど初対面の参加者たちは戸惑いながらも意見を出し合い5つのチームに分かれ、本プロジェクトの一歩目を踏み出しました。
 
授業外でも課題に取り組み、本格的なプランを作成
活動の進め方、顧客ニーズの発見、アイデア出し、ビジネスプランの検討など、本プロジェクトでは、授業ごとに次に取り組む課題が提示されます。約1カ月半という短い期間で新規事業を立案するため、参加者たちは授業外でも集まり、多くの時間を調査や分析に費やしました。
授業4回目の中間発表では、ターゲットとなる顧客と想定される課題、課題を解決する具体的な製品・サービスについて、チームごとにプレゼンテーションを実施。発表後に、佐々岡氏とファシリテーターから講評をいただきます。これら講評を踏まえ、各チームはビジネスプランを改善していきます。そして、授業6回目となる9月20日、最終プレゼンテーションが行われました。5チームはそれぞれ、独自の調査、発案に基づいた新規ビジネスプランを発表。最優秀賞に選ばれたのは、「アウトドアマッチングアプリ」を提案したチーム「ホワイト」です。佐々岡氏からは、「中間発表時よりも具体性が増し、どのチームの提案も現実に取り入れることが可能なプランだと感じました」と評価していただきました。参加学生にとって、それぞれ学びと成長が得られる有意義なインターンシップとなりました。

発表テーマ・チーム 一覧

【チーム:レクサス】
「すべての企業・大学に仮眠スペースを」
寒くて眠くなりがちな冬の時期に、LOGOSのリクライニングベッドを活用して短時間の睡眠を取り入れることで、生産性や集中力をアップさせるプランを提案。

【チーム:まりも】
「LOGOS×老人ホーム キャンプ体験イベント」
冬に低下するキャンプ需要を補う新規事業として、老人ホームで生活する高齢者と家族とのふれあいをテーマにした、アウトドアレジャー施設『LOGOS LAND』の活用法を提案。

【チーム:たけのこ】
「ベランダ開拓事業 テントサウナ」
身体の不調や体重の増加が課題となる冬の健康増進策として、自分だけのプライベートなサウナ体験ができる、ベランダに設置可能なテントサウナを提案。

【チーム:L】
「WINTER PROJECT 『LOGOS LAND』のアップデート」
「イルミネーション」「コラボレーション」「プロモーション」の3つの“tion”をテーマとした『LOGOS LAND』のアップデートを提案。

【チーム:ホワイト】

「アウトドアマッチングアプリ『EN』」

ソロキャンパーが仲間づくりできるマッチングアプリを開発。マッチング機能を加え、情報収集・交換機能も付加し、初心者でもキャンプを楽しめるように支援するアイデアを提案。

審査員・ファシリテーター コメント

株式会社ロゴスコーポレーション 経営管理部総務課次長
佐々岡 大輔 様
最終プレゼンテーションでは販路や収益などの面も含めた現実的なプランが提案され、真剣に取り組んだことがうかがえました。参加者の皆さんは、新しい案を考え出すこと、人に伝えることの難しさを実感したでしょう。これらは社会人となってからも必要となる力なので、今回の授業を通じてその訓練をする機会を得て、とても良い経験になったと思います。
 
ファシリテーター
越 希美江 様
短い期間でこれほどの完成度の高いプランを提案できたことに、学生の皆さんは自信を持ってください。取り組みを進める中で、チームにおける自分の役割やどう行動すべきか考えて実行できるようになり、リーダーシップも養えたと感じています。とくに中間発表後はチームが結束して課題に取り組み、その中で個人もチームも成長できました。就職活動はもちろん、多様な人と仕事をする社会でこの経験が活きるでしょう。
 
参加者 コメント
経済学部2年 鮫島彬寛さん(チーム:L)
これまでは企画を考える時、自分の頭の中で想像するだけでしたが、各工程においてリサーチを欠かさず、顧客と企業の関係性や収益、販路などの根拠に基づいてプランを作成することの大切さに気づけました。今後の自分にとって資産となる学びが得られました。
 
経営学部3年 池田陽己さん(チーム:ホワイト)
チーム内で積極的に意見を交わせたことが最優秀賞という結果につながったのではないかと感じています。私にとっての最大の学びは、リーダーの役割について理解できたことです。今後、何らかの取り組みに関わる時、自分のできることを率先してやっていこうと思います。
 
情報社会学部3年 内田絢理さん(チーム:レクサス)
他学部の学生と一緒に活動する中で刺激を受け、多様な知識を深められました。普段の授業とは異なる環境でのコミュニケーション力が自身の課題だと考え、改善できたのが最も成長できたところ。今回の経験を活かしてビジネスコンテストに応募したいと考えています。