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【実施報告】学生サークル「珈琲倶楽部」がVOLCAFE COFFEE EXPO 2022に出店

2022年11月22日(火)

全国17大学のコーヒー同好会が参加する大規模イベント

10月29日(土)・30日(日)に新神戸の『コトノハコ神戸』で開催されたコーヒーのイベント「VOLCAFE COFFEE EXPO 2022」(主催:ボルカフェ株式会社)に、大阪経済大学の学生サークル「珈琲倶楽部」が出店しました。
 
本イベントには全国17大学のコーヒー同好会などが参加。合計17種類のコーヒー豆を学生たちの手で焙煎・抽出して来場者に提供し、コーヒー豆の生産や流通と関連するSDGsへの関心を深めてもらうという取り組みです。本学の学生はドミニカ共和国のコーヒー豆「ティピカ種」を使用し、2日間で合計199杯のコーヒーを提供しました。
 

授業をきっかけに、和歌山県湯浅町の水を使用

今回出店した珈琲倶楽部で代表をつとめるのは小幡優大さん(経済学部3年)、副代表は梅飛翔さん(経済学部3年)。高校時代からコーヒーが好きだった二人が立ち上げた珈琲倶楽部では、コーヒーの淹れ比べやドリップ体験会などを行っており、現在40名以上のメンバーが活動しています。今回のイベント出店はコーヒー店を経営する知人に紹介されて実現しました。
 
今回、珈琲倶楽部が提供するコーヒーは、豆の焙煎から抽出温度の調節まですべて学生たちが試行錯誤の末、決めました。水は和歌山県湯浅町の天然水「ゆあさの水」を使用。「ゆあさの水」は苦味を感じやすいマグネシウムやカルシウムが少ない軟水で、甘みやフルーティーさといったティピカ種の特徴をストレートに生かせるのだといいます。
 
「湯浅町の水がコーヒーに合うことを知ったのは、『地域社会調査』というフィールドワークの授業で湯浅町について調べていたときのことです。ぜひこのイベントで使用したいと思い、授業を担当していた坂本先生(経済学部准教授)に相談しました」(梅さん)
 
坂本先生よりアドバイスを受け、湯浅町観光協会や「ゆあさの水」生産販売会社の方に水の使用を相談したところ、なんと無料で約100リットルもの水を提供していただけることになりました。
 
出店ブースには「ゆあさの水」のボトルをディスプレイし、訪れたお客さまには動画や口頭で湯浅町について紹介をしました。地域産業と関連付けた取り組みをしていたのは本学だけで、たくさんの方の関心を集めていました。
 
湯浅町でコーヒーの淹れ方をレクチャーする出張講座などの話も出ていて、これからも湯浅町と継続的に関わりたいと話す小幡さんと梅さん。珈琲倶楽部の代表と副代表はまもなく次の学年に代替わりをしますが、「将来的には湯浅町以外の地域の方ともコラボしたり、コーヒーのイベントを主催したりするNPOをつくりたい」と夢を語ってくれました。
 
 

関係者コメント

小幡優大さん 珈琲倶楽部代表・経済学部3年(写真:右)
コーヒーは自分一人で楽しめる面もありますが、コーヒーを通じて人とつながる楽しみもありますよね。珈琲倶楽部を立ち上げたのは「コーヒーを通じて、みんなで何かしたい」という思いからでした。今回、湯浅町の方々や坂本先生など、たくさんの人とのつながりでそれが実現し、目の前で飲んだ方の感想を聞けるのが本当にうれしかったです。
 
梅飛翔さん 珈琲倶楽部副代表・経済学部3年(写真:左)
「大経大のコーヒーがおいしいと聞いたので」とブースに来てくれたり、飲んだ後にもう一度立ち寄って「おいしかった」と言ってくれたり。予想以上にたくさんの方に飲んでいただき、好意的な反応をいただくことができて手ごたえを感じました。坂本先生や湯浅町の方々に全面的に協力いただいたおかげです。本当に感謝しています。
 
坂本ひとみ 経済学部准教授(写真:中央)
今の3年生たちは、入学時からコロナ禍のためにリアルな学びの場が少ないスタートでした。しかし、その中でも彼らは、与えられた機会と仕組みを最大限に活用し、良いものを作り上げています。授業で繋がった湯浅町の方々やイベントでの一般の方々との出会いは、彼らの大きな成長の機会になったと思います。今回は、日頃から培ってきた「自らチャンスを取りに行く行動力」と「考え工夫し、創造する力」が十分に発揮できる場になったと思います。