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【実施報告】散走×防災×留学生をテーマにプレゼン 株式会社シマノ主催「第5回ソーシャル×散走企画コンテスト」に参加

2023年01月06日(金)

髙井逸史ゼミの留学生が最終審査会でプレゼン発表

株式会社シマノ主催の「第5回ソーシャル×散走企画コンテスト」の最終審査に、人間科学研究科・髙井逸史先生のゼミを受講する、中国からの留学生4名によるチームの企画が選出されました。11月26日、シマノ自転車博物館(大阪府堺市)で行われた最終審査会で、最終審査に選出されたその他5チームとともに、髙井ゼミの留学生たちはプレゼンテーションを行いました。

留学生ならではの視点で散走企画を立案・発表

“散走”とは、散歩のようにゆったりと自転車に乗ってその時々の出会いを楽しむという、シマノが提案する自転車の楽しみ方。そして「ソーシャル×散走企画コンテスト」は、“環境・交流・健康”をテーマに持続可能な地域社会を育む散走企画を募集する、学生を対象にしたコンテストです。プランニングと試走を行って企画を提出する1次審査には、全国から40チームの応募が寄せられました。その中から選ばれた6チームが最終審査会にて、審査員の前でプレゼンテーションを実施しました。
髙井ゼミの留学生チームは、トップバッターで登壇。彼女たちが考えた企画のタイトルは「散走×防災×留学生」です。自然災害の多い日本において、外国人である留学生は災害弱者になりやすいとの気づきから、地域を知り、防災意識を持つことをテーマにした散走企画を立案しました。
 
プレゼンでは、本学が所在する東淀川区は水害の危険性が大きいという課題を挙げ、河川沿いや防災拠点などを訪れる散走コースを紹介しました。実際に自転車で試走した時の様子、その時に得られた情報を盛り込んだ発表内容は、身近な地域社会の課題を楽しみながら理解できる企画にまとめられていました。最後に、今回の経験によって得られた知識を活かして、散走イベントや防災をテーマにした交流会などを行って他の留学生にも防災情報を発信し、「留学生の防災意識を継承していくための防災リーダーを育成していきたい」という今後の目標を掲げて発表を終えました。チーム全員が留学生で、日本語が流暢に話せないというハンデがありながら、しっかりと企画の意義を説明できたプレゼンとなりました。
 
6チームの発表を終え、大賞には北海道科学大学 未来デザイン学部 メディアデザイン学科の「みっけて余市」が選ばれました。髙井ゼミの留学生チームは残念ながら受賞とはなりませんでしたが、審査員からは、「留学生の視点からの防災の話は新しい切り口で興味深かったです。自転車だからこそ見えてくる発見があった企画でした」と評価していただきました。

 
学生の声
 
高路さん(人間科学研究科 修士課程2年)
企画の準備や発表の練習など、チームで同じ目標に向かって頑張れたことが良かったです。日本語での資料作成や発表は難しかったけれど、少し自信も付いてこれからもっと勉強していこうと思えました。
 
胡爱鑫さん(人間科学研究科 修士課程1年)
普段自転車に乗っている時には気付かなかった、いろいろな発見がありました。正式な場での日本語での発表はとても緊張しましたが、この経験は今後の研究や社会人になった時に活かせると思います。
 
曹瑞芳さん(人間科学研究科 修士課程1年)
今回の企画で、地域の人々によって作られた安全安心のための拠点があると知りました。災害の時にも地域の力は大切。私たち留学生も地域の力となれるように頑張っていきたいと思いました。
 
張倩さん(人間科学研究科 修士課程1年)
地域で実際にあった水害の歴史などの知識を得て、防災意識が高まりました。コンテストは終わりましたが、防災の知識を伝える活動は続けていきたいと考えており、イベントや交流会を計画中です。