“散走”とは、散歩のようにゆったりと自転車に乗ってその時々の出会いを楽しむという、シマノが提案する自転車の楽しみ方。そして「ソーシャル×散走企画コンテスト」は、“環境・交流・健康”をテーマに持続可能な地域社会を育む散走企画を募集する、学生を対象にしたコンテストです。プランニングと試走を行って企画を提出する1次審査には、全国から40チームの応募が寄せられました。その中から選ばれた6チームが最終審査会にて、審査員の前でプレゼンテーションを実施しました。
髙井ゼミの留学生チームは、トップバッターで登壇。彼女たちが考えた企画のタイトルは「散走×防災×留学生」です。自然災害の多い日本において、外国人である留学生は災害弱者になりやすいとの気づきから、地域を知り、防災意識を持つことをテーマにした散走企画を立案しました。
プレゼンでは、本学が所在する東淀川区は水害の危険性が大きいという課題を挙げ、河川沿いや防災拠点などを訪れる散走コースを紹介しました。実際に自転車で試走した時の様子、その時に得られた情報を盛り込んだ発表内容は、身近な地域社会の課題を楽しみながら理解できる企画にまとめられていました。最後に、今回の経験によって得られた知識を活かして、散走イベントや防災をテーマにした交流会などを行って他の留学生にも防災情報を発信し、「留学生の防災意識を継承していくための防災リーダーを育成していきたい」という今後の目標を掲げて発表を終えました。チーム全員が留学生で、日本語が流暢に話せないというハンデがありながら、しっかりと企画の意義を説明できたプレゼンとなりました。