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【実施報告】地域活性化に向けて!将棋イベント「生野区VS大経大」を開催

2023年01月16日(月)

将棋部と大阪市生野区の将棋愛好家が対局

12月17日(土)、大阪市生野区役所で将棋イベント「生野区VS大経大」が行われ、大阪経済大学の将棋部と生野区の「生野将棋クラブ」が対戦しました。
「将棋を通じて生野区の地域活性化につなげたい」と大阪経済大学将棋部よりイベントを提案し、それぞれ3名1組のチームを5チーム編成して総当たり戦を行い、また選抜メンバーによる「エキシビジョンマッチ」も行いました。

地域活性化をテーマとした授業のフィールドワークがきっかけ

今回のイベントを企画・提案したのは将棋部の代表をつとめる川上菜摘さん(経済学部2年)です。川上さんは経済学部の授業「地域社会調査」で生野区の地域活性化をテーマにしたフィールドワークに参加し、そこで生野将棋クラブの代表者を紹介されました。「将棋をまちおこしに生かしたい」と考えた川上さんは、生野区がまちづくりの事例紹介を行う「生野区まちづくりフェア」の参加団体を募っていることを知り、自らが所属している将棋部のメンバーと今回の将棋イベントの企画で応募。この企画が採用され、生野区まちづくりフェアの1コーナーとして将棋イベントを開催することになりました。
 
開催決定から開催日までの準備期間はわずか2カ月。生野区の将棋愛好家に広く周知し参加者を集めることが一番の課題でした。11月には告知の一環で、生野区で行われた将棋イベントの優勝者に大阪経済大学将棋部が「果たし状」を叩きつけるパフォーマンスを実施。インパクトのある告知活動や生野将棋クラブの協力もあり、イベントにはたくさんの方にご参加いただきました。

また、地域活性化をめざす企画として、対局前後に会場近くの飲食店を積極的に利用してもらおうと、スマホアプリを通じた飲食店情報の提供も行いました。こうした情報発信やイベント運営面も、川上さんの声がけのもと大阪経済大学の将棋部員が協力して行いました。

年齢もバックグランドも違う人と将棋を通じて交流

生野区からの参加メンバーは、下は小学生から上は70代までの19名。真剣勝負の結果、団体戦は5勝0敗で本学将棋部チーム吉田が勝利。団体戦の前に行われたエキシビションマッチは、3-0で生野将棋クラブに軍配が上がりました。
 
勝負の後は和気あいあいとした雰囲気で対局を振り返り、中には大学生が小学生の参加者に戦術のアドバイスをする姿も。「ふだんの顔ぶれとは違う若い方との対局は、地域の方にとっても嬉しいことのようです」と生野将棋クラブの代表者はイベントの手応えを語ります。将棋部と地域との連携は今回がはじめての取り組みでしたが、年齢もバックグラウンドもまったく異なる人同士が将棋を通じて交流する機会となりました。
 
今回は生野区在住や在学・在勤の方とのイベントでしたが、今後は生野区の外からもたくさんの方に来ていただけるものにしたいという川上さん。来年は大学の近くにある小学校での将棋イベントも企画していて、今後も将棋を通じて地域を盛り上げる取り組みが発展していきそうです。

学生の声
川上菜摘さん(将棋部代表・経済学部2年)
イベントの実施に当たっては、学内外の方々と情報やアイディアを共有し合うことで、当初考えていたよりも良い内容になったと思います。自分の思いを伝え、他の人と認識を一致させる難しさや大切さを知る機会にもなりました。スケジュール面の課題もありましたが、快く協力してくださった地域の方や部員のみんなに感謝しています。今後も年2回ぐらい、将棋を通じて地域活性化につながるイベントをできればと思っています。