全7チームとも決勝ラウンドに駒を進め、審査員から示されたフィードバックを参考にしながら、年明けの発表に向けて研究内容をブラッシュアップしていきました。1月13日(金)に行われた決勝ラウンドでは、各チームが発表した後に審査員からの質疑・講評と他チームからの質問や感想がそれぞれ述べられました。
【発表テーマ(チーム名)】※発表順
1.外国人観光客を呼び込むまちづくり(たけっちFC)
2.子育てしやすい街を判断する方法 ~明石市はなぜ子育て世帯に選ばれるのか~(D班)
3.高齢者の有業率増加への取り組み(小林班)
4.中学生の学力向上に向けて(三谷民主主義人民共和国)
5.政府の外食産業支援は有効であったのか~コロナ禍の外食消費量をもとに考察~(フードファイターHND)
6.観光立国に向けた取り組み(よしおか)
7.大学進学率について(AUNY)
決勝ラウンドの審査は採点方式。審査員4点(1人あたり1点×4名)と会場のメンバーによる投票結果1点の計5点で審査されました。審査員は経済学部の藤井大輔先生、森本敦志先生、情報社会学部の野村友和先生、人間科学部の弦間一雄先生が務めました。
記念すべき第1回目の勝者は?
審査の結果、記念すべき第1回目の最優秀賞はフードファイターHND「政府の外食産業支援は有効であったのか~コロナ禍の外食消費量をもとに考察~」が受賞しました。また、優秀賞は三谷民主主義人民共和国「中学生の学力向上に向けて」、アイデア賞はよしおか「観光立国に向けた取り組み」とD班「子育てしやすい街を判断する方法 ~明石市はなぜ子育て世帯に選ばれるのか~」がそれぞれ受賞しました。
フードファイターHNDの研究について、二本杉教授は「報道では、新型コロナによって消費者は外食を控え、飲食業界に大きな影響が出ると報じられていました。しかし、データ分析の結果、影響はあれども金額はそれほど大きくないということを明らかにしており、データを分析することの有用性を示した良い例だと考えます。特に、コロナ患者数の増加、まん延防止措置は外食に影響せず、緊急事態措置のときに影響することから、飲食店への助成金の在り方について考えさせる政策的な展望も覗けました。また、パネル分析を用いており、技術面において他の研究よりも精度が高い結果だったと考えます」と評価しました。