2021/07/20②

2021/07/20②

「養成課程修了生さんを訪ねて」第1回佐藤鉄昭さん・後編

こんにちは。大経大養成課程3期生ブログ部、「養成課程修了生さんを訪ねて」シリーズ担当の岡本です。
今回は「養成課程修了生さんを訪ねて。第1回佐藤鉄昭さん・後編」をお届けします。
後編は、養成課程についての話と、志願者へのメッセージが中心です。
時には厳しくも、誠実で暖かい言葉でお話くださいました。

Q.養成課程とはどういう場所なのか

A.
養成課程は何を目的としていると思いますか。皆さんに対して先生方や学校は、どうなってもらおうと思って指導されていますか。「実践的な診断士」を育てようとされていますね。そのことをぜひ「文字化」して心に刻んで下さい。
合格してもそれだけでは診断士にはなれません。企業へ行って「診て・考えて・話をして・書いて」表現する。これが出来て初めて診断士と言えます。つまり、「社長さんの前に行って、必要な事を聞きたい人に対して、相手のためになる、相手が求める言葉を伝えられる人」になれて初めて診断士です。
 
養成課程とは、「世の中に通じる診断士」を育てる場所なんです。単に診断士に合格させる場所ではありません。診断士として「ひと様に対して話が出来る、アドバイスが出来る」人間にならなければなりません。これから実習が始まると思いますが、そのようなスタンスで指導の先生や実習先の経営者と話をしてみて下さい。「経営者の行くべき方向にきちんと向わせられる」のが良い診断士です。
「まだ学生ですが、真剣にあなたの会社を良くしたい、発展させたい」という想いを経営者の方にぶつけ、もう一歩踏み込んで診断士として取り組んで下さい。養成課程側もそれを望んでいます。
成果物を作る前に相手先のことを「真剣に考える」。これが養成課程で学ぶ大切なことです。
 
◎養成課程の受験を検討されている皆さまへ一言
2次試験を受けるのか、それとも養成課程に行くのか、ということは比較するものではなく、全く違う選択です。養成課程に入学=合格で、そこから「世の中に通じる診断士」として鍛えられるのが養成課程です。2次試験は筋の良さを判断する試験だと思っています。
養成課程で学ぶ人は本気で来ていますので、1年間という時間と学費をかけることが出来ます。入学したら仕事もちょっと横にやって、というくらいの真剣さでどっぷり漬かりこむことになります。診断士に対する想いと本気度と、かけられる時間で判断されるのが良いと思います。特に時間が取れるのであれば養成課程を選ぶことを勧めます。
覚悟をもって来て頂きたいですね。
 
***取材を終えた感想
取材は第一回の実習直前に、他のブログ部メンバーも同席しZOOM にて行いました。そのため、実習に際してのアドバイスをたくさん頂きました。暖かいお人柄が伝わる、ユーモアたっぷりなお話ぶりで、時にはあえて厳しい言葉での励ましも交えつつ、予定時間をオーバーしてご対応下さいました。この場を借りてお礼を申し上げます。
実習中にも佐藤さんの言葉を実感することが多々あり、真摯に相手先の企業様と向き合うことの大切さと、同時に自身の未熟さを思い知りました。修了までに少しでも佐藤さんのおっしゃる、「世の中に通じる診断士」に近付けるよう精進していきたいと、思いを新たにしました。