2021/10/26②

2021/10/26②

「養成課程修了生さんを訪ねて」第4回山本大介さん後編(独立診断士編)

こんにちは。「養成課程修了生さんを訪ねて」シリーズ担当の、3期生岡本です。
 
前編から引き続き、1期生の山本大介さんにご登場いただきます。後編は現在のお仕事内容や志願者の方へのメッセージをお伺いしました。

Q1.現在のお仕事内容をお聞かせください。

A1.独立時から行っているシステム導入支援の仕事を継続していますが、診断士の仕事を増やしたいと考えていますので、先輩のお手伝いで事業再生にも取り組んでいます。中小機構で専門家登録し、セミナー講師もしています。新型コロナの影響で増えている、補助金の申請支援業務の依頼もあります。例えば、事業計画を立てる支援や、商店街支援の補助金の申請支援などですね。診断士として登録後、仕事の幅がとても広くなりました。他には、仕事ではありませんが大阪中小企業診断士会の運営委員も拝命しています。
 最近は診断士会のHPをご覧になった方から直接問い合わせを頂くケースもありますが、それよりも、「人に信頼して頂き、信頼に応えていれば、次のお仕事につながっていく」と考えます。そして、紹介された仕事をきちんとやり遂げることが、何よりも大切だと思っています。

Q2.現在のお仕事において養成課程で学んだことが役立っていますか。

A2.社長とお話をする際、システム導入支援の仕事では「事業課題」や「業務課題」がメインになりますが、診断士の仕事では「経営課題」がメインとなり、考慮すべきことは広く深くなります。やり方は一つではなくて、多面的な考え方が必要になります。それを1年間かけて養成課程で学ぶことが出来ました。
 自分では「このやり方がベスト」だと思っても、全く別の観点からの方法が社長の心に響いたりもします。
 自分はロジカルに標準化や効率化を考えがちですが、いろいろな見せ方、相手を納得させる方法、提案の仕方を同期から教わりました。
 非常に得難い経験で、今でも役立っていると思います。

◎養成課程の受験を検討されている皆さまへ一言
 養成課程は、2次試験よりも経済的、時間的に負担がかかるルートです。しかし、それに見合った、もしくはそれ以上に得られるものがあります。
 ただ出席しているだけでなく、自分から積極的に学び取りにいくという意欲さえあれば、投資に対するリターンは非常に大きいと思います。
 ぜひ養成課程を選択肢の最上位に持ってきてほしい。
 そして養成課程に入った後は、診断士登録のためだけに成績の最低ラインをくぐり抜けるのではなく、ぜひ意欲的に他者から学んでみてください。自分の姿勢次第で、先生や同期の仲間から吸収できる量がきっと違ってくるはずです。
 
***取材を終えた感想
どんな質問を投げかけても、ロジカルかつ端的にお答えくださり、非常に勉強になりました。インタビューをお願いした際に、山本さんからは、「もともと独立していた私の話はお役に立ちますか?」とご心配を頂きました。志願者の方には、すでに独立して仕事を持っていて、さらにスキルアップのために診断士を目指す方も多いと思っています。養成課程で学ぶ姿勢をいろいろとお話くださいましたので、参考にして頂ければ幸いです。山本さんには、お忙しい中インタビューにご協力頂きまして、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。