大阪中小企業の統計分析とケース討議

大阪の小企業の統計分析とケース討議

担当講師:松下 隆

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目標
1.大阪の経済、産業、企業等に関する実態把握を各種統計により検証作業ができること
2.統計資料の所在、活用、まとめがスムーズに実施可能になること
3.大阪の中小製造業の意思決定「ケース」を使用し、特定産業界の把握、分析から仮説を検証、見解を示せるようになること
準備学習
1.「なにわの経済データ」大阪府/なにわの経済データ (osaka.lg.jp) 第1章から4章までを通読し、傾向など概観しておくこと
2.「勤務先企業の産業」、もしくは「興味のある産業」を1つ選び、産業動向(○○なのは△△のため)に関して仮説を設定しておく(授業中に個人課題で統計にて検証)こと
3.『テクノロール株式会社』のケースブックから、SWOT分析(各項目3事項程度)により、業界動向等について、事例企業の戦略分析に必要と考える仮説を2つ程度検討しておくこと
評価方法
・授業時間での質疑応答への積極性、回答内容30% :企業ケースでの質問、議論
・レポート70% :「印刷関連産業」及び「事前学習で選んだ産業」2つについて、仮説1つずつを統計データにて検証する、評価のポイント:「仮説設定と検証の関連性」、「ストーリー」、「見やすさ」、「授業での指示内容の反映」をみたい
演習の構成
(標準時間)

「1」大阪産業の概観と統計資料のまとめ方解説(3時間)
 1)大阪の経済・産業について概観、解説する
 2)政府統計の内容とアクセス方法等を解説する
「2」統計による仮説の構築と検証作業(3時間)
 1)統計資料による仮説検証の実際
 2)レポート作成の準備
「3」大阪の中小製造業のケース演習(3時間)
 1)「財務分析」などケースの読み込み
 2)班での議論と発表演習
学習のポイント
「1」
・大阪産業経済リサーチセンター『なにわの経済データ』(最新年度版)の解説
・各種統計のアクセス方法と統計データの所在に関する解説(個人PCにて操作)
「2」
・統計データの活用方法、仮説の設定
・統計資料の探索とレポート作成のためのまとめ作業 *統計で裏付けしやすいデータでよい
「3」
・日本ケースセンター『テクノロール株式会社 ~ 印刷ゴムロール交換メンテナンス事業と経営戦略 ~』著者:松下隆、24ページ 2008年03月作成・改訂 を使用
・ケースでの意思決定について議論、まとめ、発表、アイデアに相互気づき
留意点
・実習に際し、マクロデータの資料作成に役立つ産業、企業に関する政府統計に関する補足資料を提供するので、以後活用してほしい
・仮説構築と検証作業の流れを経験することで、説得性の強い(エビデンス)提案資料の作成方法を体得する
・実際の中小製造業のケースを元に、業界特有の事象、技術経営、知的財産権、従業員のモチベーションなど企業の経営事象について解決策を考える
教材
・オリジナルテキスト
・大阪産業経済リサーチセンター『なにわの経済データ』(最新年度版)
・日本ケースセンター『テクノロール株式会社』CCJB-OTR-80077-01(1冊¥660)
その他留意事項
・個人PC
・Webサイトアクセス
・オフィスソフト(ワード、エクセル、パワーポイント)