不動産は社会の基盤となる「財」であり、住まいはもちろん、物流施設やオフィスといった、人や物の流れを支えるものです。2024年は日本、そして大阪の不動産市場の大きなターニングポイントとなる一年ではないでしょうか。物流が止まれば私たちの生活も止まってしまう、その「物流の2024年問題」の正念場であることに加え、梅キタエリアなどの開発により過去最大級の新規の床供給が見込まれており、市場の変化は避けられない状況です。そこで本セミナーでは、不動産市場で長いキャリアを有するプロフェッショナルが、熱い情熱と冷静な視点で今と未来を語ります。
【登壇者】
■橋谷聡一(大阪経済大学 経営学部教授)
講演テーマ「2024年 不動産市場の動向――最近の不動産市場動向を概説」
■井門晃 氏(不動産鑑定士・大阪経済大学非常勤講師)
講演テーマ「2024年を迎えた物流業界と物流不動産マーケットについて――
経済産業・社会構造の変化が物流の賃貸市場・投資売買市場・建設市場に与える影響を解説」
■深澤俊男 氏(不動産鑑定士・大阪公立大学大学院非常勤講師・近畿大学非常勤講師)
講演テーマ「注目される大阪都心賃貸オフィスビル市場―2024年夏―
過去最高水準のビル供給でどうなるオフィスマーケット?」
橋谷聡一(はしたに そういち)
本学経営学部ビジネス法学科教授。筑波大学博士(法学)、明海大学修士(不動産学)、不動産証券化協会認定マスター。不動産会社、(一社)不動産証券化協会業務部主任調査役、広報部広報課長を経て本学入職。専攻は、民法、不動産法、信託法。趣味は読書(歴史書、仏教書、建築、土木、中国医学、易学、村上春樹・谷崎潤一郎・大杉栄・南方熊楠・つげ義春・水木しげる、トーベ・ヤンソン、エドワード・ゴーリー)、鉱物収集、資格独学。
井門晃(いど あきら)氏
不動産鑑定士、不動産証券化協会認定マスター、本学非常勤講師、司法修習生選択型実務修習プログラム(不動産・借地借家の実務)講師。 早稲田大学修士(国際経営学 MBA)。外資系の不動産会社・アセットマネジメント会社等で、ブローカレッジ、バリュエーション、アンダーライティング業務等に従事。主著(共著)に『不動産賃貸借における共益費Q&A(民事法研究会、2023年)』。
深澤俊男(ふかざわ としお)氏
不動産鑑定士、大阪公立大学大学院非常勤講師「不動産経済論」、近畿大学「不動産論」、大阪市立大学大学院創造都市研究科修士。不動産業界に約33年。CBRE総研大阪支店長を経て、深澤俊男不動産鑑定士事務所代表、株式会社アークス不動産コンサルティング代表取締役。不動産鑑定評価業務以外に、独立後15年で300回を超える講演・講義活動、J-REITや私募リートの外部委員、自治体アドバイザーなど多岐にわたる不動産コンサルティング業務を実施。宅建法定講習講師の経験に加え、宅建登録実務講習講師も務めている。