国際シンポジウム【開催報告】

中小企業・経営研究所、韓国産業研究院共催 国際シンポジウム【開催報告】

国際シンポジウム 「日中韓産業構造分析」
韓国は財閥系企業が主導する経済と言われていますが、もちろん事業所の99.8%、従業員の87.7%を中小企業が占めています(これを「99-88現状」と称する)。現在、政策的には大企業による中小企業「同伴」政策が志向されつつあります。
こうした政策論的検討には産業連関表をもとにした規模別産業連関分析が必要となりますが、規模別産業連関表は韓国では作成されていません。
これに着手している韓国産業研究院は日本の産業組織、中小企業、産業連関分析研究者との研究交流を強く求めており、この国際シンポジウム実現の運びとなりました。
日中韓から韓国産業研究院李鎮勉研究委員と中小研松岡憲司特別研究所員による2つの基調講演および4つの研究報告が行われ、参加した13研究機関、36名の参加者が熱心に議論し、充実した国際シンポジウムとなりました。
会後、懇親会が行われ、和やかな雰囲気のもと、研究交流の今後の継続が確認されました。

【日時】
2012年4月27日(金) 10:00~17:00
【場所】本学 E館第1会議室

【総合司会】
斉藤栄司(大阪経済大学経済学部教授)


【歓迎挨拶】
藤本寿良(大阪経済大学中小企業・経営研究所所長)


▼基調講演1
「韓国の中小企業政策と規模別産業連関表の必要性」
李鎮勉(韓国産業研究院研究委員)


▼基調講演2
「日本の中小企業政策と産業組織」
松岡憲司(龍谷大学経済学部教授・当研究所特別研究所員)


■報告1
「規模別産業連関表からみた日本経済」
藤川清史(名古屋大学大学院国際開発研究科教授・当研究所特別研究所員)

■報告2
「規模別産業連関表からみた関西経済の構造変化」
井田憲計(桃山学院大学経済学部准教授)

■報告3
「規模別産業連関表作成の現状と課題」
下田充(日本アプライドリサーチ研究所副主任研究員)

■報告4:「中国の産業構造変化と規模別産業連関表の必要性」
 金継紅(東華大学旭日工商管理学院准教授)

【閉会挨拶】
李鎮勉(韓国産業研究院研究委員)