現在は、これまで蓄積が進んできた日本の戦時経済研究を、企業、カルテル、または「カルテルのような組織」、さらには地域の視点から相対化できないかといった観点から研究を進めているところです。
2024度の成果としては、「日中戦争勃発前後における耀華機器玻璃股份有限公司の経営」(『三菱史料館論集』26号)、「重要産業統制法は産業に何をもたらしたか」(『大阪経大論集』75巻3号)を刊行することができました。
今年度は、さらに対象とする年代を1940年代にまで広げ、史料調査を行うとともに、2本ないし3本の論文を執筆することが目標です。