〔専門分野〕 経済学
〔最終学歴〕 慶應義塾大学 博士課程単位取得満期退学
〔取得学位〕 博士(経済学)
〔研究課題〕 ジェイムズ・ミルおよびJ.S.ミルの社会・経済思想に関する研究
〔研究目的〕
近代英国社会思想の研究では18世紀スコットランド啓蒙思想と19世紀功利主義の断絶と連続がしばしば問題とされた。本研究では、両世紀を跨いで活躍したジェイムズ・ミルと、その周辺に集った哲学的急進派の社会思想を考察することによって、近代英国社会思想史の研究状況に一石を投じたい。
〔最近の動向〕
現在は科研費若手の研究計画に基づき、ジェイムズ・ミルの社会経済思想の総合的研究を進めている。2024年度にはいくつかの学会報告を行ったため、その成果は2025年度中に論文化される見込みである。また、並行してJ.S.ミル『女性の隷従』の研究書を刊行予定である。こちらは2025年度中に執筆を終え、2026年度内での刊行を予定している。また2025年度より科研費基盤Bの研究計画の一部としてJ.S.ミルの総合的研究も予定されている。2025年度中には複数回の研究会を開催し、2026年度中には国際的に活躍する研究者の招聘と研究会の開催も予定している。