見えない価値を数量化し、日本の農業を守りたい
里山は日本のふるさと。人々の暮らしと自然が密接に結びついている里山に、私は心癒やされます。私自身、20代から兼業農家として田んぼを耕しながら、日本の農業を守るためにどのような政策が必要なのかを考えてきました。また、その政策でどのような効果が得られたかなどについて、主に数量的な調査研究を続けています。
田んぼは稲を作るだけでなく、雨の降る季節に水をためることで、洪水など自然災害から暮らしを守る働きがあります。また森林は水をかん養し、光合成によりCO2削減にも寄与しています。いずれも市場では評価されないサービスですが、この目に見えないサービスの価値を数量的に評価することこそ私の使命だと感じ、研究に取り組んでいます。