GISを活用し、リアルな近畿圏の経済状況を示す
みなさんはGISをご存知でしょうか。GIS(geographic information system:地理情報システム)は、地図の上に、位置と関連づけられるさまざまな情報;例えば人口衛星から撮影された画像や現地踏査によって得られた建物の状況、市区町村別の統計データなどを、コンピュータを使って解析し、その結果を地図上に表現することで、情報を視覚的に表示させる仕組みです。これにより、高度な分析や的確な判断が可能となるため、最近では都市計画、道路・設備計画、出店計画、エリアマーケティング、災害対策など、さまざまな分野で注目を集めています。
私は現在、GISを使って、京阪神あるいは近畿圏の経済状況が時系列的にどのように変化しているかを分析し、直感的に表現する手法の確立に取り組んでいます。GISを使って地図上に表現することには、それまで数字の列としか見えていなかったデータが生き生きとしたリアル情報として視覚的に訴えかけてくるという利点があります。