地域資源を活用した見守りや支援を模索
私の研究テーマは「健康寿命を延ばす地域包括ケアシステムの構築」。誰もが、住み慣れた地域で生きがいを感じながら暮らし続けられる、街や人のあり方を検証しています。
これからは、医療関係者や企業、学生らがプロボノ(社会人が専門知識・技能を生かして参加する社会貢献)として参加し、健康寿命を延伸させる地域づくりが必要。高齢者自身も、自らの強みを活かした就労やボランティア活動などによって社会や地域とつながり、心地よい「居場所」をつくることが重要です。しかし、地域には単身世帯が増加し、近所同士の交流も希薄になっているため、私たちのような外部の専門家が介入することで、地域資源を活用した見守りや支援を提案し、社会実験を通じて効果を実証していきたいと考えています。