「志プロジェクト」は、地域の大学と企業との交流から相互理解を深め、次世代の人材を育成し、地域の活性化に貢献することを目指しています。授業を履修した22名の学生はWikipediaの記事作成に向け、担当する企業別の4グループに分かれ、出前授業、企業取材、自主的な情報収集、訪問レポート作成などに取り組みました。企業取材では、経営者からお話を聞き、工場を見学するといった貴重な経験をすることができました。これらの取り組みで得た情報をもとに、Wikipediaに掲載する内容を決定し、文章を作成して記事を完成。すでにWikipediaに記事が存在していた千房ホールディングス株式会社は記事の編集を行い、それ以外の3社は一から記事を作成しました。成果報告会では企業の方にも参加いただき、プロジェクトの学びの成果をプレゼンテーションしました。
【発表内容】
株式会社アピックス チーム
初めはどのような事業をしているのか分からないことが多くありましたが、取材などでたくさんの情報を収集して事業内容を理解することができ、新たな知識を得られました。形のないサービスを提供している企業なので、事業内容を分かりやすく伝えようと考えて文章作成に取り組みました。ホームページにも記載されていない新しい情報を書き込めたところが良かったと思います。
日本鏡板工業株式会社 チーム
鏡板という製品の一般的な認知度が低いため、読む人に鏡板について理解してもらうことを最大の目標としました。初めて鏡板を知る人にも分かるような丁寧な説明文の作成を意識し、製造過程の一つ一つに写真を挿入して詳しく説明しました。シンボルマークの意味、創業の経緯、日本と海外の工場の役割など、取材時にお話を聞いて印象に残った内容を記事に盛り込みました。
株式会社日本電気化学工業所 チーム
一般消費者には知られていませんが、高い技術力を持っている企業だということが取材で分かりました。その技術について、なるべく専門用語を使わずに説明することを心がけました。Wikipediaで必要とされる客観的な文章を書くことが難しかったです。また、グループワークを通じての学びとしては、役割分担や情報共有、自ら行動することの大切さに気づけました。
千房ホールディングス株式会社 チーム
もとの記事をブラッシュアップするにあたり、お好み焼きブランドごとの代表メニューの紹介、これまでの事業活動を詳細に記載した年表、社会貢献活動など、多様な情報を新たに記載しました。企業から得られた情報だけでなく、新聞記事なども調べて経営者や事業内容について理解しようと努めました。チーム内で意見が異なることもあり、調整しながら進めていくのが大変だと感じました。