2021/07/20①

2021/07/20①

「養成課程修了生さんを訪ねて」第1回佐藤鉄昭さん・前編

はじめまして。
大阪経済大学登録養成課程 3期生の岡本と申します。
突然ですが、大阪経済大学登録養成課程(略して養成課程)修了生の方々をお訪ねし、
近況などいろいろと話をお伺いする「養成課程修了生さんを訪ねて」シリーズをスタートする事になりました。
「養成課程ではどんな勉強が出来るのかしら??」
「修了した後の皆さんは、一体どんな活動をされているのだろう??」
私も受験生時代にネット等で情報を集めようとしましたが、意外と「生の声」は少なく、
説明会や数少ない修了された知人に直接話を聞いて入学を決めました。
そこで、少しでも志願者の皆様のお役に立てば幸いと思い、
こつこつと修了生の方々を訪ねていきますので、楽しみにしていて下さい。
記念すべき第1回を飾って頂くのは、養成課程1期生の佐藤鉄昭さんです。佐藤さんは中小企業診断士と行政書士のダブルライセンスを活かしてバリバリとご活躍中です。
気さくなお人柄で、終始笑いが絶えない和やかな雰囲気の中、話も大いに盛り上がり、予定時間を大幅に超えてお話してくださいました。
また、インタビューの際、3期生は初めての実習を控えていたため、貴重なアドバイスもたくさん頂きました。ロングインタビューになりましたので、前編・後編に分けてお届けさせていただきたいと思います。

Q1.養成課程で学んで良かった事

A1.
入学時は59歳で、現在61歳なんですが、一言で言うと「よかった」に尽きます。
 
具体的には、
①今まで色んな人生を送って来ましたが、言いたいことも言えて、人間としてすごく楽しい時間をすごさせて頂いた。もちろん、学習するのは当然のことですよ(笑)
②同じ志を持つメンバーと知り合えたことです。同じ業界の先生方や仲間がたくさんできました。みんな殻を破って出てきてくれますし、自分も殻を破ろうとしました。今までの人生で困った時に助け合える親友もいましたが、ここのメンバーはみんな同じ目的を持って同じ方向を向いています。「みんなで」という言葉はいつも言っていて、「みんなで卒業しよう」とお互いを励まし合っていました。
③今でも全体LINEは頻繁にあるし、メンバー達と会って飲みに行ったりしています。この1期生のグループに「自分の居場所」があって、抜けたくないところですね。

Q2.養成課程の思い出

A2.
全員参加出来た「修了記念の伊勢旅行」です。みんな忙しい中時間を調整しての旅行だったため、日帰りの人もいれば、翌朝一番に帰るメンバーもいました。それでも「1年間一緒に学んだみんなで伊勢に行った」という思い出を共有出来たことがよかったと思います。
他には、私は飲むのが好きなので「十三会」(十三で飲もうよ会)でメンバー達と交流したことですね。

Q3.-①現在のお仕事内容を教えてください。

A3.-①
行政書士業と両立しながら養成課程に通いましたので、その間ちょっと置いておいた案件を再開しました。元々は行政書士として保育園の許認可の仕事を引き受けていて、コンサル的に支援していた会社です。
社長からもう一園持ちたいという意向がありましたので、1年程かけて準備して、2021年4月にオープンしたところです。

Q3.-②現在のお仕事において養成課程で学んだ事が役立っていますか。

A3.-②
(1)前述の社長が70代で、そろそろ事業承継も検討しよういうことになり、「承継に際して何が必要なのか」を説明するセミナーをやりました。次は『見える化』の支援ですね。保育園が2箇所に本社と、事業所が3つになり、今まで社長が一人でやっていたことを各部署でやるようになるにつれて、各々の仕事の状態がわからない。何かが必要だと社長が気付かれました。そこで社長に『見える化』を提案しました。そのためにはまず、「みんな多様な考えを持っているので、同じことをやってはくれない」と理解して頂くようにご説明することから始めています。皆さんも講義で聞かれている『見える化』ですが、現場では教科書的な話だけでは通用しません。これから実習に行かれると思いますが、座学とは全然違うことがわかるようになりますよ。
(2)診断士会からも仕事を紹介していただいています。また最近は診断士会のHPをご覧になった方から、直接補助金関連の問い合わせが入るケースも増えています。行政書士のみだったHPに「中小企業診断士」と載せたところ、例えば6月だけで4件も連絡がありました。
(3)過去も今も積極的な営業はしていません。もちろん人に会ったら名刺を渡しますし、「こんなん(こんな事)出来ますか?」と聞かれたら「出来ますよ」とはお話します。中小企業診断士はチャンスが非常に少ないんですね。イメージ的には海の家のような感じで、遊びに来た人たちが必要としている場所にあるから特に営業かけてませんよね。でも夏だけ。  つまり、年間通じてみればそんなに人はいない。ですので我々を必要としてくれるお客様と取引出来たら、誤解を恐れずに言うと支援して儲けさせてあげるのが我々のミッションなんです。経営者の「夢・目標」と「現実」とのギャップ=「課題」を発見し、そのギャップを埋めるのが診断士です。経営者に「夢を現実に変える」ための「課題」を見せてあげます。夢の実現が見えてきた経営者程強いものはありません。夢を実現するのはあくまでも経営者で、診断士は従の立場で支援していきます。
 
「後編」に続きます
 
注)診断士会:大阪には、大阪府中小企業診断協会と大阪中小企業診断士会があります。協会は「中小企業診断士」としてのスキルアップと人脈を広げるための、学びと交流の場。診断士会は実務に従事する診断士の方を中心とした専門家集団です。