2021/10/25①

2021/10/25①

「養成課程修了生さんを訪ねて」第3回西島誠さん前編(独立診断士編)

こんにちは。「養成課程修了生さんを訪ねて」シリーズ担当の、3期生岡本です。
 
 今回は、1期生の西島誠さんにご登場いただきます。西島さんは会社勤めと養成課程を両立されたのち、現在は独立診断士としてご活躍中です。
 診断士の資格取得後、会社を辞めて独立することを検討されている方々の参考になれば、と快くインタビューをお引き受けくださいました。仕事合間の忙しい中、時間を取って頂きましたが、慌ただしさを微塵も感じさせない紳士的で穏やかな佇まいで、私の緊張もすぅっと解けインタビューもスムーズに進みました。
 
今回もロングインタビューになりましたので、前編、後編に分けてお届けします。

Q1.診断士を目指したきっかけをお聞かせください。

A1.会社員時代に仕事に悩んだ際、キャリアコンサルタントに相談したところマインドが変わりました。こんな仕事があるのだ、と思い自分もキャリアコンサルタントの資格を取得しました。その際に「傾聴(相手の心に耳を傾け、相手の話を「聴く」会話の技術)」を学び、さらに「傾聴」を掘り下げたいと思って産業カウンセラーも取得しました。今度は労務系の法律の勉強が必要なのでは、と思い社会保険労務士の資格を取得しましたが、その流れで診断士の資格を知りました。自分の目指す道が診断士の方が近い、と思ったことが目指すきっかけになりました。
養成課程を修了して診断士登録が出来た頃、新型コロナで緊急事態宣言が発出されました。新型コロナの影響は大きく、3か月ほど労働免除で自宅待機となりました。その間にいろいろ考えた結果、思い切って会社を辞めることにしました。1次試験を受ける時から独立しようと考えていましたので、結果として診断士の資格を取得して半年後に独立するこにしました。

Q2.養成課程で学んで良かったこと。

A2.生の実学を学ぶことが目的でしたので、それが叶ったことが一番良かったことです。養成課程は診断士に必要な最低限の知識を教え、実践的な診断士になるように育てる場所だと考えています。本当に得難い経験だったと思っています。
受験生時代は、今までの仕事の経験を活かしたいと思いながらも、診断士になるという具体的なイメージがつかめませんでした。しかし、知人に誘われて2次試験受験後に参加した入学説明会で話を聞き「こちらの方が自分の目指している道ではないか」と感じたので、迷わず養成課程に通うことを選びました。
大経大のメリットは、大阪中小企業診断協会がバックアップしているため、現役で活躍されている先生方の講義を受けられることです。先生方の生の声を聴けたことも良かった。また、実習の回数も多く、直接現場を見る時間を多く取れたことも良い経験になったと思っています。

Q2.養成課程の思い出や印象に残ったこと。

A2.印象に残ったことは、実習先のためにみんなで真剣に議論をした結論が、企業様に受け入れられたことですね。さらっと流して「これでええんちゃう」と言って出た結論ではなく、本気で議論を戦わせて出た結論を受け入れられたことは、大きな喜びであり、忘れられない思い出になっています。時にはつかみあいになるのではないか、と思うほど白熱した議論を戦わせました。でもそれは決して相手を負かしてやろうという思いではなく、企業様のためにやっている議論だとお互いに理解していますので、一時的に雰囲気が悪くなったとしても、遺恨を残してはいないと思っています。本当に腑に落ちるまで意見を交わして納得することは大切なことですし、実習が終われば笑い話になったと思っています。
また、実習での班長の役割は大きくて、議論の回し方や、話をまとめるさじ加減が大切で、人となりも出て得難い経験になりました。実習は演習とは違って、密度が濃く期間も長い上に、実際に企業様が存在します。みんなそれぞれ社会経験を積んできていますし、演習のグループワークを超える力を発揮しますので、自分の力をフル回転させないと通用しません。企業様から机を叩いて怒られたことも、ほめられたりしたことも、一つ一つが良い経験と思い出になりました。