奥 陽菜さん(人間科学部1年生)
実習に参加してみて、災害対策の必要性を改めて認識し、若者がもっと防災に興味を持たなければいけないということを実感しました。
特に深刻だと感じるのは、私のような若者は動けるので地域の先頭に立っていなければいけないのに、地域の防災活動に参加する人数が少ないということです。授業の中でも、どうすれば若者が防災活動に参加してくれるのかを考える作業で苦労しました。若者だからこそ考えつくことを提供するのが、私たちがまず出来る活動だと感じました。
髙井 逸史 人間科学部教授
これまで一度も地域の防災活動に参加したことがない学生にとって、実際の防災活動を目の当たりし、防災に対する意識、防災リテラシーが芽生えるきっかけになったと思います。「防災は他人ごとでなく自分ごと」という理解が深まった学生もいますし、受講生のほとんどが地域で行われている防災活動の課題に気づき、振り返り学習を通じて課題解決に向け具体的な提案を導くことができていました。今後も、防災について、生活の中で自分に何ができるか自問自答してほしいと思います。
出水 季治さん 人間科学部 特別講師(日本防災士機構認証 防災士)
「若い世代が来ない」。これが地域の防災活動における長年の課題です。内容の見直しや広報強化等の取り組みを行っていますが、なかなか進んでいません。今回の実習で、学生が実際に参加して目で見て肌で感じることで、取り組みを知り関心を持つひとつのきっかけになったのではないでしょうか。地域にとっても、若者の生の意見を聞くことができて、今後の活動にあたっての参考となりました。次世代を担う学生と地域との連携については継続した活動が必要だと改めて感じました。