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経営学部 辻晶子講師が説話文学会賞受賞

2022年07月22日(金)

著書『児灌頂の研究―犯と聖性』で受賞

経営学部 辻晶子講師が著書「児灌頂の研究―犯と聖性」(法藏館、2021)で
第4回説話文学会賞を受賞しました。
説話文学会賞は、40歳以下の説話文学研究者の優れた業績を顕彰し、今後の研究活動を奨励することを目的とした賞です。中世の密教儀礼・児灌頂について、諸本研究と内容からその輪郭を初めて明らかにした本書は、果敢に諸本調査に乗り出した点と、中世から近代までを広くカバーして考察した点において高い評価を受け、受賞にいたりました。
 
辻講師のコメント
本研究の出発点は、4回生のときに書いた卒業論文でした。以来、20年近くものあいだ児灌頂を追い続けてこられたのは、ひとえに「分からなかったから」です。どれだけたっても分からない、でも分からないからこそ知りたい・解き明かしてみたいと励んだ時間は、なんて幸せな日々だったろうと思います。
学生の皆さんも、簡単には答えの出ない問いを追い続けることの厳しさと楽しさを、是非味わってください。
本研究においては、史料所蔵機関をはじめ多くの皆さまにご指導、ご厚情を賜りました。深く御礼申し上げます。