2025/10/23

養成課程は覚悟を確かめる準備地点

~50代の自分をマッピングしてみた~
 
小嶋 昭信

50代 こっから先

「あとは流れに任せるだけか」
そんなことを考えるのが50代。
市役所に就職して25年以上。経験も責任も増え、一緒に頑張る仲間との仕事はやりがいもある。
だけど――
人生100年時代。健康寿命が80歳として、バリバリ動けるのはあと20年あるかどうか。
「もうひと踏ん張り、やれることをやってみたい」
と思ってしまうのも50代。
気が付けば、中小企業診断士をめざし、今、大阪経済大学中小企業診断士登録養成課程で猛烈な1年間を過ごしています笑。

実力派揃い

養成課程の同期には、私を含めて6人の50代がおられます。
企業の中枢を担っている方、経営経験がある方、金融マン、士業で独立されている方、まさに多士済々で実力派揃い。実績も人柄も素晴らしい方ばかりです。皆さんに共通しているのは「流されずに、自分のキャリアを自分自身でつくる」という意志があるところでしょうか。これからのステージを模索する仲間と過ごす時間は、刺激的で、本当に励まされます。

自分をマッピングしてみた

とは言え、ずっと雇われの身だった私が、新たなキャリアに挑戦することは簡単ではありません。相当の準備と覚悟が必要です。そしてその覚悟はしばしば揺れます。だから自分の状況と方向性をマッピングしてみました。
実習の時、先生から「4象限」で図示するとわかりやすくなると教わりました。自分が何に希望を抱き、何を恐れているのか。現在と将来の方向性を、おそるおそる整理してみました。
 
縦軸は「自由になりたい」という願望を込めて自由度の大小。横軸は自立した診断士としての価値を提供する力。
左下が1年前の自分。慣れ親しんだ環境で、経験も実績も積み重ねてきたけど、組織の中で与えられた役割を果たしている存在。
めざす姿は右上。自らの責任と能力で社会に貢献する存在になっている状態。
現在は、めざす姿へのチャレンジに備えて、養成課程で学んでいる状態です。
やみくもに自由を求めて突っ込んでいたら迷走ゾーン入りでした(汗)。

養成課程は“覚悟”を確かめる場所だと思えてきた

中小企業診断士は、自分の意欲と能力次第で可能性が広がるとても魅力的な資格だと思います。一方で、これをやったら大丈夫という決まった型がなく、私のような実践経験がない者にとっては簡単に活かすことができない資格でもあります。
養成課程は、経験豊富な先生の講義や指導、先輩サポーターからの助言、同期とのチームワークや情報交換により、診断士に必要な知識と実践力を身に着けることができます。そして何よりも、このタフな1年間を過ごすことで、診断士になるという覚悟を確認できる場所なのかもしれません。

忙しいのに心は軽い

今は実習の合間で、間もなく3回目の実習がスタートします。
仕事、講義、実習、課題…。正直、カレンダーに空白がありません。でも不思議なことに、入学する前より心は軽く感じます。きっと、自分で選んだ道を進んでいる実感があるからなのだと思います。残り4ヶ月を切りました。未来を信じて、仲間と歩き続けたいです。
 
大阪経済大学中小企業診断士登録養成課程7期生 小嶋昭信