取り組みを終え、和田さんは「今まで知らなかった技術に触れ、さらに詳しく知りたいと思ったし、世界にはいろいろな技術があるのだと視野が広がりました。自分の将来を決めるためにも、もっと他の技術や企業についても知らなければならないと意識を改めました」と話します。三谷さんは、データサイエンスを用いた具体的な技術や事業について知れたことが一番の収穫だったと言います。「データサイエンスを学んだ先にはこのような仕事があるのだとわかり、将来の道筋が見えてきました。また、技術力の高い企業で働きたいという思いも芽生え、就活に向けての大切な気づきが得られたと思います」
樫山先生は取り組みを振り返り、「異分野のデータでも、どのような技術か理解し、活用するアイデアを出している学生たちの姿を見て頼もしく感じました。今後、また別の分野や企業との取り組みも検討していこうと思っています」と、参加学生の積極的な取り組む姿勢を評価しました。
また、「今回はアイデアの創出にとどまりましたが、データを分析して何らかの結果を導き出すという取り組みも試みることができればと考えています。異分野のデータの取り扱いは難しいものの、だからこそ感じられるおもしろさや新鮮さがあると思います。そこから生まれる新しい技術への興味や視野の広がりは、進路選択にも役立つでしょう」と、今後の展望を語りました。
新しい世界を知る機会を提供され、学生たちはさまざまな知見や気づきを得ました。企業にとっても、学生になじみのない業界・技術について情報発信でき、学生の発想が刺激となったと言います。学生と企業の双方に、収穫をもたらしたワークショップとなりました。