2025年6月30日

珠洲キャンパスを目指して~里山里海からの学びと震災復興~

国際共創学部客員教授講演会

 社会起業家としてオーガニックコットンの普及、廃棄衣料問題、鹿による獣害など数々の社会課題に取り組んできた渡邊智恵子氏。同氏が現在注力するのが、2024年1月の震災で被災した能登半島珠洲市の復興支援です。 
 珠洲市は「里山里海」という日本で初めて世界農業遺産に登録された豊かな自然や生態系、伝統文化、そして農林水産業による多くの恵みを有しています。しかし、担い手不足や過疎化の影響、さらには地震の被害をひどく受け、現在も再生できていないものが数多くあります。これらを単に元に戻すだけでなく、持続可能な産業構造を構築しつつ復興させることが重要と考え、それを担う人材育成を目的に同氏は2025年4月に「のとひとカレッジ」を珠洲市に創設されました。 
 珠洲市の復興の現状と、第一次産業を通じて能登の復興と新たな経済循環の創出を目指す「のとひとカレッジ」の取り組みについてお話しいただきます。 

渡邊氏からの講演に向けたメッセージ

 2024年1月の能登半島地震では、たまたま珠洲市の知人3名が被災しました。2011年に日本で初めて世界農業遺産に登録された能登の里山里海を守るには、やはり「教育」が必要だと感じています。江戸時代から続く暮らしが今も残るこの地で、神社も祭りも畑も被災し、失われつつあります。彼らだけでは復興は難しい。今しかできない復興を、皆さんと一緒に考え、行動していけたらと思います。 

◆講師:渡邊智恵子氏
    大阪経済大学国際共創学部客員教授
    のとひとカレッジ代表
    一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー代表理事 
◆日時:2025年6月30日(月)17:00~18:30 
◆場所大阪経済大学大隅キャンパス G館4階 G43教室 
◆参加費無料 
◆申込こちらからお願いします。