◆5月16日(土)14:00~16:00
清朝はなぜ満洲を変えようとしたのか―清末東三省の行政改革―
閻 立 大阪経済大学経済学部教授
日露戦争後、東三省をめぐる国際的緊張と清朝の新政・立憲改革を背景に、清朝政府は行政改革に着手した。内地各省と同様に行省制を導入するとともに、一方で内地とは異なる特別な行政体制も採用した。それは対外危機への対応策であると同時に、国家のあり方を模索する試みでもあった。本講演では、東三省の行政改革を手がかりに、清朝の最後の挑戦を読み解く。
◆5月23日(土)14:00~16:00
近代東アジアにおける仲裁裁判の受容―日清の比較を中心に―
箱田恵子 京都大学大学院文学研究科教授
⽇清が近代国際秩序への対応を迫られた19 世紀後半は、紛争の平和的解決⼿段である仲裁裁判(国際仲裁)が発展した時期でもあります。⽇清も⽐較的早くからこの制度を受容しており、当初の両国の対応には多くの共通性がみられます。しかし、⽇本の台湾出兵を機に両国の仲裁裁判観は分岐していきます。国際秩序が危機に瀕する今、東アジアの仲裁裁判受容の歴史を振り返ります。
◆6月20日(土)14:00~16:00
戦前期、満洲で活動した日本人について
塚瀬 進 長野大学地域経営学部教授
⽇露戦争後多数の⽇本⼈が満洲に渡り、満洲での⽣活を始めた。満洲に暮らした⽇本⼈は満洲という場所で何をしていたのか、当時刊⾏された新聞や雑誌の記事を資料にして、その具体的な姿を明らかにする。満洲で活動した⽇本⼈は「開拓者」なのか「侵略者」だったのかという評価はさておき、満洲の⽇本⼈の⽣きざまの様相について焦点をあてる。