2025/5/19

シニアも頑張っています! ~開講から現在までの所感~

武藏扶実
本年2月22日の開講式から、早いもので約3か月が経ちました。
開講から現在まで、養成課程を受講しての所感などを記します。

1.私が診断士を目指す理由

 3年前まで繊維・化学品の専門商社に勤めていました。勤続40年、その大半を中国ビジネスに従事し、取引先と組んでの現地企業設立や運営、また撤退に数多く携わりました。私自身も上海に3回駐在した経験があります。
 現在は個人事業主として仕事をしています。まだ診断士ではないにも関わらず、中小企業(製造業)のサポートをしています。きっかけは該社の中国工場再編と運営サポートでした。そこから、女性管理職の活躍推進支援、管理職研修などに業務の幅が広がっています。自身の過去の経験に基づいて対応しては来ましたが、「体系だった理論をきちんと学んでスキルアップしたい」、「コンサルタントとしての国家資格を取得したい」と強く思うようになり、中小企業診断士を目指しています。

2.私が大経大を選んだ理由

 関西には登録養成機関が3か所あり、大阪経済大学、兵庫県立大学、関西学院大学とすべて大学です。その中で、私が大阪経済大学(以下、大経大)を選んだ主な理由は次の2つです。
 
短期集中
大経大の受講期間は1年間、他の2校は2年間です。講義、実習を1年間に凝縮しますので、講義は月・水曜日の夜、土・日曜日の終日が基本です。「体力が持つかな?」との懸念はありましたが、「短期集中」は性に合っており、1年の受講期間を選びました。
 
診断士に特化したカリキュラム
他の2校はMBAも取得できるカリキュラムです。MBAは魅力ですが、60代半ばという自身の年齢を考慮すると、少しでも早く診断士資格を取得して実務に役立てたいと思い、診断士に特化したカリキュラムの大経大を選びました。
なお、大経大では大阪中小企業や関西経済についての講義があります。この点は「大阪ならでは」の魅力と捉えています。

3.開講から現在までの所感

知識の体系化と実用力の養成
まず「バラバラな点の知識」を、講義を通じて「線から面」へと組立て体系化することを意識出来るようになって来た、と感じています(まだまだ不十分ですが)。
講師の先生方は、テーマに基づき、手作りの資料を用いて丁寧に講義して下さいます。最初は、フレームワークや知識の習得を様々な角度から求められる感覚があり、「大変だ!」と圧倒されました。しかし、時間が経つにつれ、異なる角度からのお話ではあるものの、診断士として求められる基本は一貫している、と思えるようになりました。
次に「知っている」と「実際に使える」の「違い」、そしてその「差の大きさ」を痛感しています。知識を引出しから取り出して結び付ける自身の意識づけが重要、さらに場数も必要かなと思っています。
 
② ここでしか聞けない話が満載
多くの先生方は診断士として活躍しておられ、豊富な経験をお持ちです。失敗談も含めて実際に経験された「ここでしか聞けない」実例をお聞きできることは、養成課程の大きな魅力、価値だと感じています。また、大学その他で教鞭も執っておられるので、的を射た、かつそれぞれの先生方の個性豊かな教え方も魅力です。

多士済々な23名からの学び
 グループワークでは毎回異なるメンバーと組んで討議し、取りまとめ、プレゼンを行います。このプロセスは、試験勉強だけでは学べない養成課程ならではの実務的ワークです。他のメンバーから自分には無い視点での意見を聞くことは、多くの気付き、学びがあり、多いに刺激を受けています。

4.7期の「同学」たち

 7期生24名のうち男性は21名、女性3名で、昨6期は女性が7名おられたので、女性比率は下がってしまい、少し残念です。年齢は20~60代と幅広く、60代は私を含めて3名です。大半の方はフルタイムで仕事をしながら受講されていますので、職場との調整、時間のやり繰りには工夫、苦労もあるかと思います。業種はそれこそ様ざま。年齢、性別、仕事の内容も異なる「同学」たちとは、先生を囲んでの全体飲み会もこれまで3回あり、楽しく学び交流しています。
 
 来月にはいよいよ実習が始まります。8人グループで中小企業を訪問し、経営者の方から直接お話を伺います。皆で意見を診断報告書に纏めあげる作業は初めてで、不安もありますが、これまで学んだこと、特にグループワークを通じて学んだことを貴重な実習の機会に生かしたいと思っています。
以上