実習の目的 | 中小製造業の経営について、総合的に現状を把握することにより経営改善課題を抽出し、課題解決のための重点部門毎の具体的な解決策を策定することを通し、指導・支援・アドバイスできるコンサルティングスキルを修得する。 |
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実習の目標 | 1.生産現場の現状を的確に調査・分析し、経営改善課題を抽出できるスキルを修得していること。 2.担当する部門(項目)毎に、①現状分析→②問題点構造化→③課題抽出→④課題構造化→⑤具体的解決策検討、という一連のプロセスを理解し、進めることができるスキルを修得していること。 3.重点部門毎に、検討された解決策について、現状の組織能力、実行力を考慮するとともに、総合的に調整し、実現可能性、効果性の高い総合的な経営改善実行計画を策定できるスキルを修得すること。 |
準備学習 | 経営診断Ⅰ演習で、自分が苦手とした単元の復習をしておいて下さい。 |
評価方法 | 登録養成課程受講者修得判定基準に関する内規による。 |
実習の構成 (標準時間) | 1日目 企業・環境把握 (3時間)【講義室】 2日目 生産現場の診断、ヒアリング等(7.5時間)【企業訪問、フィールドワーク】 (経営者・従業員ヒアリング、業務フロー確認、製品および製造工程確認、生産方式、生産設備及び設備レイアウト確認、IE<PQ分析、工程分析、流れ分析、経路分析、運搬分析、動作分析、稼働分析、時間測定・分析など>などを用いる) 3日目 部門別診断(総合的)、再ヒアリング事項の検討(7.5時間)【講義室】 4~5日目 生産現場の診断、ヒアリング等(15時間)【企業訪問、フィールドワーク】 (経営者・従業員ヒアリング、業務フロー確認、製品および製造工程確認、生産方式、生産設備及び設備レイアウト確認、IE<PQ分析、工程分析、流れ分析、経路分析、運搬分析、動作分析、稼働分析、時間測定・分析など>などを用いる) 6~7日目 再ヒアリング事項の検討、具体的改善案の検討、全体調整、報告書作成(10.5時間)【講義室】 8日目 生産現場の診断、ヒアリング等(7.5時間)【企業訪問、フィールドワーク】 (経営者・従業員ヒアリング、業務フロー確認、製品および製造工程確認、生産方式、生産設備及び設備レイアウト確認、IE<PQ分析、工程分析、流れ分析、経路分析、運搬分析、動作分析、稼働分析、時間測定・分析など>などを用いる) 9~11日目 具体的改善案の検討、全体調整、報告書作成(16.5時間)【講義室】 12日目 最終報告(7.5時間)【企業訪問】 13日目 反省・講評(3時間)【講義室】 ※全体日数13日(78時間)、うち企業での実習またはフィールドワーク5日(37.5時間)、講義室での作業8日(40.5時間) |
学習のポイント | ・生産現場の重点課題(改善テーマ)の解決を図るため、必要となる現状のデータ収集・解析を行い、生産現場について的確な現状の分析を行うスキルを修得する。 ・診断重点事項を決め、部門毎に現状分析、問題点構造化、課題抽出ができるスキルを修得する。 ・部門毎の経営課題をサブ課題に分解し、サブ課題毎に具体的な解決案の案出しを行う。また現状の組織能力を考慮したうえで、全社的な経営改善方針、手順を論理的に組み立てる。 |
留意点 | ・受講生全員が工場診断を実施する。 ・経営全般について俯瞰的に現状を把握したうえで、診断重点事項を決める。 |
主要アウトプット | ・経営診断報告書(経営全般についての現状分析、問題点構造化、重点課題の抽出) ・個別経営課題(重点診断事項)の改善計画書 |