2026/5/15

私には夢がある―63歳からの挑戦と中小企業診断士

児玉さん、バトンありがとうございます。児玉さんとは大経大8期生の有志グループ「D∞(デイト)の同じメンバーです。大経大の養成課程を受験した際に同じグループでディスカッションをしました。グループディスカッション初体験の私を上手くサポートして下さり、私を合格に導いてくれたありがたい人です。 
前回児玉さんブログはこちらから
 
今回、大経大養成課程8期生で今回のブログ記事を担当させていただきます、竹内康勝と申します。私は現在、大阪経済大学の中小企業診断士登録養成課程に通う、63歳の受講生です。今回の挑戦の原点はとてもシンプルです。「やりたいことをやる」。その手段の一つが、中小企業診断士という資格でした。 

今までの私の歩み

振り返れば、私はこれまで前向きに楽観的に生きてきたように思います。二浪をしましたが結局大学受験に失敗しました。でもゆくゆくは自分で起業をしたいという思いがあったので、簿記の知識は必要と思い経理専門学校へ進学しました。
 
「俺はできる」という若者特有の根拠のない自信だけは人一倍ありました。こんな性格に生んでくれた母親には感謝しています(笑)学校へは家庭の事情で新聞奨学制度を活用して通いました。色々大変なこともありましたが、今から思えばいい経験でした。
 
卒業が近づいたころ、新聞配達店の所長さんが「竹内君、就職がまだ決まっていなければ、新聞本社に奨学生の為の就職斡旋の部署があるから行ってみなさい」と言われました。私は自分で商売を始めるつもりでしたので就職活動は全くしておりませんでしたが、記念に一回ぐらい会社面接ぐらい経験してみようと思い、三日後に新聞本社に行くことにしました。
 
新聞本社に行く当日は大雨でした。新聞配達は雨天での配達は本当にしんどいです。私は二度寝をしてしまい、遅れて新聞本社にいきました。それも遅れることを連絡もせずに・・。新聞本社についたら、担当の人は怒るというよりもあきれていました。担当の方は私に、「卒業を一か月後に控え、就職先も決まっていないのに電話一本も入れずに遅れるなんてありえない。君がそんなにいい加減なら、私もいい加減に就職先を紹介しよう。この時期になってまだ求人をしている企業が5社ある。君が来る前に私がくじで適当に決めえおいた。ここを受けてみなさい。小売りのチェーン店らしいが内容はよくわからない」といわれました。
 
数日後、面接を受けて、人事の方と話してみると『多店舗化を目指していて、営業とマネジメントができる店長人材が欲しく、新卒で入社したら幹部社員として教育していく』とのことでした。営業とマネジメントを学べるならやってみる価値があると思い、その会社に入社しました。当初は1年で辞めるつもりで、入社初日の朝礼で「営業の仕事を覚えて一年後にやめますのでそれまでよろしくお願いいたします」と言ったことを覚えています。無茶苦茶な新入社員でした。それでも、気がつけば商売の面白さに引き込まれ、最終的には本部スタッフとして責任ある立場まで経験させていただきました。人と向き合い、価値を届ける商売の世界は、私にとって大きな財産となっています。あまり計画性がなく、自分のやりたいことを軸に、前向きに頑張ってきましたが、何とかなるものですね。 

なぜ、中小企業診断士を目指したのか?

58歳で仕事を早期リタイヤしてしばらくはセミリタイヤ生活を楽しんでいましたが、心のどこかに引っかかり続けていたことがありました。30歳の頃に知った中小企業診断士という資格です。何度か挑戦はしたものの、日々の仕事に追われ、十分に勉強時間を確保できず、結果を出すことができませんでした。「やり切れなかった」という思いが、長年心に残っていました。だからこそ今回、「悔いを残さない」という思いで、この大阪経済大学の中小企業診断士登録養成課程に飛び込みました。子供二人を大学に行かせ、今度は自分が大学で学ぶ番だと思ったのかもしれません。もう一つの理由は起業です。若いときに起業を志しましたが、結果的に最後までサラリーマンでした。コンサルタントとして自営業を目指し、自分の裁量で自由に仕事をし、自分の可能性を広げていく。結果として社会貢献をしていく。その手段として、中小企業診断士という道に改めて向き合っています。若いときに成しえなかった、大学での学びと起業の夢をかなえたいと思っております。 

受講生としての日常

現在、クラスで60歳代は私一人で、クラスで最年長です。正直なところ、講義についていくのは簡単ではありません。講義はいつも前列で座っています。ただ、これは年齢的に見やすく聞き取りやすいからだけなのですが!(笑)講義のスタイルは、一通りの知識を教えてもらってからディスカッションを通して理解を深めるパターンが多いので、学ぶことの楽しさや新しい発見を日々実感しています。 
 
健康維持も兼ねて、通学は北浜から天満まで歩くことにしています。講義の帰り道、川の駅「はちけんや」付近で一息つきながら、その日の学びを振り返る時間は、私にとって大切なひとときになっています。桜のシーズンに夜桜を見ながら、夜風に吹かれて呑む酒は最高でした。 

私には夢がある

そして、私には夢があります。それは「二拠点居住」という新しい生き方の実現です。私の出身地は福井県福井市です。一昨年、やっと北陸新幹線が開通しました。一年に一回はお墓参りのために田舎に帰ります。中・高学校の同級生の実家の廃業や駅前商店街の衰退など、地方経済の地盤沈下の進展を肌で感じることが多いです。大阪と福井は車や電車でも2時間半で移動は可能です。大阪と福井の二拠点で中小企業診断士としての活動は充分に可能だと思います。歳を重ねてから、昔の友と語らうことは本当に楽しいことです。中小企業診断士登録養成課程で身につけた、実践的な診断技術を福井の活性化に役に立てていきたいと思っております。二拠点居住で自分らしく働き、地域と関わりながら価値を生み出していく。その実現に向けて、今の学びが確実につながっていると感じています。 
 
年齢に関係なく、人はいつでも挑戦できる。そして、「やりたいことをやる」という思いは、人生を前に進める原動力になる。そう実感しています。 
 
サムエル・ウルマンの『青春という名の詩』の一節に「青春とは人生のある期間をいうのではなく、心の持ち方を言う。歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。」という有名なフレーズがります。30代で初めてこのフレーズに出会ったときは余りピンときませんでしたが、最近つくづくこのフレーズに励まされています。 
 
この養成課程での経験が、これから新たな一歩を踏み出そうとする方の参考になれば幸いです。 

次のバトン

次のバトンは辻さんにお渡しします。よろしくお願い致します。他府県から働きながら通学されているタフガイです。私はもう体力的に無理です。尊敬致しております。 
 
追伸 直近、新たなチャレンジとしてSNSに挑戦しようと思っております。年齢的にSNS恐怖症でしたが、恐る恐るFacebookから始めようと思います。こんな画像が出たら私です。たくさんの「いいね!」を期待しております。(笑)