振り返れば、私はこれまで前向きに楽観的に生きてきたように思います。二浪をしましたが結局大学受験に失敗しました。でもゆくゆくは自分で起業をしたいという思いがあったので、簿記の知識は必要と思い経理専門学校へ進学しました。
「俺はできる」という若者特有の根拠のない自信だけは人一倍ありました。こんな性格に生んでくれた母親には感謝しています(笑)学校へは家庭の事情で新聞奨学制度を活用して通いました。色々大変なこともありましたが、今から思えばいい経験でした。
卒業が近づいたころ、新聞配達店の所長さんが「竹内君、就職がまだ決まっていなければ、新聞本社に奨学生の為の就職斡旋の部署があるから行ってみなさい」と言われました。私は自分で商売を始めるつもりでしたので就職活動は全くしておりませんでしたが、記念に一回ぐらい会社面接ぐらい経験してみようと思い、三日後に新聞本社に行くことにしました。
新聞本社に行く当日は大雨でした。新聞配達は雨天での配達は本当にしんどいです。私は二度寝をしてしまい、遅れて新聞本社にいきました。それも遅れることを連絡もせずに・・。新聞本社についたら、担当の人は怒るというよりもあきれていました。担当の方は私に、「卒業を一か月後に控え、就職先も決まっていないのに電話一本も入れずに遅れるなんてありえない。君がそんなにいい加減なら、私もいい加減に就職先を紹介しよう。この時期になってまだ求人をしている企業が5社ある。君が来る前に私がくじで適当に決めえおいた。ここを受けてみなさい。小売りのチェーン店らしいが内容はよくわからない」といわれました。
数日後、面接を受けて、人事の方と話してみると『多店舗化を目指していて、営業とマネジメントができる店長人材が欲しく、新卒で入社したら幹部社員として教育していく』とのことでした。営業とマネジメントを学べるならやってみる価値があると思い、その会社に入社しました。当初は1年で辞めるつもりで、入社初日の朝礼で「営業の仕事を覚えて一年後にやめますのでそれまでよろしくお願いいたします」と言ったことを覚えています。無茶苦茶な新入社員でした。それでも、気がつけば商売の面白さに引き込まれ、最終的には本部スタッフとして責任ある立場まで経験させていただきました。人と向き合い、価値を届ける商売の世界は、私にとって大きな財産となっています。あまり計画性がなく、自分のやりたいことを軸に、前向きに頑張ってきましたが、何とかなるものですね。