2026/5/21

「なんで学ぶ?」 〜 私が養成課程に踏み出した理由 〜

列車の窓に流れる夜景を横目に、手作りのおにぎりをほおばる。課題の資料が膝の上に広がる。そんな日々を送っていると、ふと頭をよぎることがあります。
「なんでここまでやってるんやろ?」
それを整理するため、ブログを書こうと思います。
 
8期生の辻貴之と申します。
最初に、同期の竹内さんをご紹介させてください。以前は会社の中で責任あるお仕事をされていた方ですが、その物腰は驚くほど柔らか。講義では常に最前列で、質問の手を真っ先に挙げる。
その背中を見るたびに活力を頂いています。竹内さんについて詳しくはこちらからどうぞ!私よりもはるかにタフガイでマイトガイなお方です。

▶ この記事で届けたいこと

今日は以下の3点についてお話しします。
 ✅ 企業に勤めながら中小企業診断士を目指している方へ
 ✅ 養成課程の価値・魅力について
 ✅ 入学して3か月、今感じていること

第1章 資格勉強の楽しさと限界 〜 違和感 〜

私は製造業でシステムエンジニアとして働いています。ある休日、近所の本屋で資格本をパラパラとめくっていたとき、「これ、会社の仕組みを立体的に理解できそうやん」という直感で、中小企業診断士の教科書を手に取りました。
最初は純粋に楽しんでいました。経営、財務、法務、情報システム…断片的にしか知らなかった世界が次々と開けていく感覚。「合格」はあくまでご褒美で、新しいことを知ること自体が目的でした。
でも、勉強を続けるうちに、ある「違和感」が芽生え始めます。
「知識を増やしているけど、なんか自分の血肉になっていない気がする」
山のように詰め込んでも、翌週には大半が霧散している。「自分にとって本当に必要な知識って、何なんやろ?」という疑問が頭を離れなくなりました。
中学受験のとき、「合格」という明確なゴールに向けてがむしゃらに走った記憶があります。でも今回の違和感は、あの頃には感じなかったもの。

第2章 「わかる」と「使える」の間にある壁

「身につけた知識を、何かに活かしたい」という欲求が湧き上がってきました。でも、知識がバラバラに浮かんでいて「つながっていない」感じがしました。私はこれを5ステップで考えました。
【1】理解(腹落ち) → 【2】構造化(知識の紐づけ) → 【3】想起(すぐ引き出せる) → 【4】応用(状況に応じた活用) → 【5】反復(長期記憶へ)
私は 【1】理解 まではできていましたが、 【2】構造化 で行き詰っていました。
そこで出した結論はシンプルでした。
「知識は、実践して初めてつながる。まず実践の場に飛び込むしかない」
入試説明会に参加し、先輩方の話を聞き、過去の受講生ブログを読み漁りました。「養成課程なら、力を磨けるかもしれない」と確信したのが、入学を決めた大きな理由です。
実際、養成課程では大量のレポート課題があります。これは「知識の使い方を整理し、自分の型をつくる」作業。 【2】構造化 と 【3】想起 そのものです。(こう気づいたら、課題が急に楽しくなりました 笑)
グループワークでは、テーマ提示から短時間でアウトプットを求められます。これはまさに 【3】想起 と 【4】応用 の反復トレーニング。そして、これから始まる診断実習が【5】反復 の場になる――。全部つながっていると思います。

第3章 アウトプットの先 〜 何のために? 〜

アウトプットへの道筋は見えてきました。でも、「そもそもなんでアウトプットしたいのか?」を問い直しました。答えはシンプルです。
「相手」がいるから。
誰かの役に立ちたい。期待を超えたい。それは仕事でも家庭でも、私の根っこにある欲求です。
養成課程では、「相手に寄り添うこと」が繰り返し強調されています。どんなに正確な提案でも、信頼関係がなければ提案の入口にすら立てないと思います。
だから、マインドセット・傾聴・対話力が必要になる。これらは一次試験の知識だけでは身につかないし、かつ繰り返し実践することでしか、磨けないスキルです。

養成課程の魅力 〜 つながる力 〜

養成課程には「2つのつながり」があります。
 🔗 現受講生24人のつながり(+先輩とのつながり)
 🔗 講師陣・サポーターとのつながり
受講生は全員、各分野での高い能力をお持ちで、かつ学びへの意欲が非常に高いです。かつコミュニケーションスキルも高い方たちばかりです。講義やディスカッションの中で、鋭い視点やユニークな視点、分かりやすいまとめ方などがあれば互いに学びあい、教えあい、助けあい、フィードバックしあう。この好循環が、24人全員の成長を加速させています。
講師陣やサポーターは惜しみなく大切なメッセージを発信してくれます。講座外でも受講生が自主的にイベントを企画し、先輩や講師を招いて交流する場があります。
入学後に改めてディプロマ・ポリシー(養成課程が育てたい診断士像)を読み返しました。
 ① 中小企業経営に関する専門知識
 ② 伴走支援ができるコンサルティングスキル
 ③「つながる力」で価値を共創できる力
入学からまだ3か月。でも、カリキュラムのすべてがこの3つの力を目指して設計されていることに、正直驚いています。そして講座間での「気づきの連鎖」が、まるで編み物のごとく紡がれていく感じ。
これが養成課程の最大の魅力だと、今は確信しています。このディプロマ・ポリシーは、これからも定点観測で見返し続けようと思います。
 
第7層 プレゼン・実行支援層 →養成課程に強みあり
第6層 提案設計層 →養成課程に強みあり
第5層 分析・洞察層 →養成課程に強みあり
第4層 専門知識層  
第3層 構造化思考層 →養成課程に強みあり
第2層 傾聴・対話層 →養成課程に強みあり
第1層 マインドセット層 →養成課程に強みあり
中小企業診断士スキルモデル(筆者が勝手に作成)

これから

現在私はシステムエンジニアとして毎日、戦略・組織・システム・人材…さまざまな課題に向き合い続けています。
養成課程を通じて、素晴らしい同期たちと高めあいながら、これまでの得意分野や失敗から学んだ経験を活かし、「相手の期待を超えられる人」になっていきたい。それが今の私の答えです。
 
速く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいなら一緒に行け
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.
~アフリカのことわざ~ 
 
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。これはあくまで私のケースですが、皆さまの将来プランにとって、何らかのヒントになれば嬉しいです。

次のバトン

次の執筆者・石城さんは、落ち着いた雰囲気の中に、ほとばしるエンジニア魂を秘めた方です。どんな切り口のブログになるのか――どうぞお楽しみに!