お知らせ・ニュース

ニュース

【実施報告】学生サークル「珈琲倶楽部」が紀州湯浅のシロウオまつりに出店

2023年03月19日(日)

授業をきっかけに、和歌山県湯浅町とのつながり

3月19日に 和歌山県で「第17回紀州湯浅のシロウオまつり」が開催され、本学の学生サークル「珈琲倶楽部」が出店しました。和歌山県湯浅町の天然水に合うようブレンドした淹れたての「大阪経済大学ブレンド」を提供し、1日で計116杯を販売しました。

写真左から梅さん、坂本先生、足立さん、小幡さん

紀州湯浅のシロウオまつりは、和歌山県湯浅町と広川町で開かれる伝統的な催しで、春の味覚シロウオ漁の見学やシロウオすくいなどが行われます。イベント会場には町内の商店や団体が軒を連ねる中、今回の出店は、縁あって湯浅町の関係者の方々からお声掛けいただいて実現。一杯一杯、豆をひいて丁寧にドリップしたコーヒーは好評で、地元の新聞社にも取材いただきました。
 
珈琲倶楽部は、現在40名以上のメンバーが活動しており、ふだんはコーヒーの淹れ比べやドリップ体験会などを行っています。湯浅町との交流は、2022年に珈琲倶楽部の立ち上げメンバーの一人が「地域社会調査」の授業でフィールドワークに訪れ、この町の天然水がコーヒーに合うことを知り行動に移したことがきっかけです。
 
同年秋、全国17大学のコーヒー同好会などが参加したイベント「VOLCAFE COFFEE EXPO 2022」では、湯浅町の方々から無料で約100リットルもの水を提供いただきました。これを機に湯浅町との縁がさらに深まり、今回のシロウオまつりへの出店につながりました。
 

試作を重ねたブレンドコーヒー作り

シロウオまつりで提供したコーヒーに使った水は、「ゆあさの水」。使用したコーヒー豆はタンザニア、グアテマラ、エチオピア産で、豆の配分やドリップ方法など試作を重ねました。サークル代表の足立志音さん(経営学部2年生)は、今回のブレンドについて「マイルドで適度な苦味があり、酸味も少しだけ加えて、何度でも飲みたくなる味に仕上げました」と話し、「目の前でおいいしいと言ってもらえるのがうれしい」と笑顔で手ごたえを語りました。珈琲倶楽部に出店をもちかけた湯浅町観光協会の北村智啓さんも「若い力で湯浅町を盛り上げてもらえて、地元の他の団体にも波及効果があります」と盛況を喜びました。

店頭でドリップパックも販売。珈琲倶楽部のロゴマークやポップも部員が作りました

直前まで議論を重ねた価格設定

店頭の価格設定については「努力やこだわりを価格に反映させたい」といった思いがある一方、お客様の満足度や地域のお祭りにふさわしい価格設定が求められます。
 
湯浅町とつながるきっかけとなった「地域社会調査」を担当し、今回のシロウオまつり出店に際しても学生たちにアドバイスを行った経済学部の坂本ひとみ准教授は、「誰もが満足できる価格設定については、容易ではなかったと思いますが、最後までよく考え抜いたのではないかと思います。なにより、湯浅町への感謝の気持ちと、湯浅町のみなさんに喜んでもらいたいという学生たちの強い思いは最後まで揺るぎませんでした。」と語りました。
 
最終的には「クッキー付きで300円」に決定。学生たちにとって、ふだん学んでいる経済や経営、マーケティングを体験から学ぶ良い機会にもなったようです。

学生が主体となり、人と人の縁を広げる

珈琲倶楽部では、今後もフードフェスティバルへの参加や新歓イベントなど、予定が目白押しです。代表の足立さんは今後の活動について「コーヒーを通じて縁を広げることがこのサークルの醍醐味だと思うので、今後も人とのつながりを大事にしていきたい」と話し、ドリップパックなどのグッズ販売、学外とのつながりをこれまで以上に充実させていきたい、と意欲を語りました。
 
店頭には、このサークルを立ち上げて活動の基盤をつくり、湯浅町との縁を育ててきたサークルの元代表の小幡優大さん(経済学部3年生)と元副代表の梅飛翔さん(経済学部3年生)の姿もありました。「コーヒーを通じて縁をつなぐという、サークルのモットーを体現できてうれしい」(小幡さん)、「(湯浅町観光協会の)北村さんをはじめ、湯浅町の方々に恩返しができた」(梅さん)と笑顔で話し、後輩たちのサポートを行っていました。(実は、黒糖入りクッキーも二人の手作りです!)
 
二人は就職後もコーヒーを通じて人の縁を広げ、地域に貢献する活動を行うため、珈琲倶楽部とは別の団体を立ち上げようと計画しています。コーヒーがつなぐ人の縁は、これからも学内外で広がっていきそうです。